【パフォーマンス】「恥御殿」恥御殿
2007.10.6 19:00
女優・中里順子のセレクトショーのための企画公演ユニット。アタシは初見です。映画、芝居、レビューを休憩を挟みながら90分。8日までMatching hole。
夫婦仲の冷えた家の庭に妻は懸命に花の種をまく「カンノウの庭」(映画)。のどが渇いたとやってきた女にふともらしたひとことが「東京のラクダ」(芝居)。中里順子のレビューショーの構成。
壁一面にジャンキーなものが溢れている感じの喫茶店という風情の店。こんな機会でもないと絶対に見付からないよなぁ、てな感じ。小さな店で全体はフラット。椅子は一応並べられていますが、映画、芝居、レビューとスクリーンやアクティングエリアはそのたびに変化し、座席を移動しながらみることになります。最初の席は映画用。芝居の方はスクリーンと対面の壁側の中央+床付近がアクティングエリア。レビューは店の一番奥、「Maching Mole」と書いてある梁から奥がアクティングエリアになります。酒を含むドリンクを見ながらの観劇。床芝居が多く、芝居の時はともかく人の影にならないところを狙いましょう。
映画は不思議な雰囲気ではあるけど、むせかえる「カンノウ」さ加減が溢れる感じでその微妙な下世話さ加減が面白い。
芝居「東京のラクダ」は、不条理の様相を呈した話で、実際の所分け判らない感じではあるのだけど、俳優たちの捨て身に近い芝居も含めた面白さがあります。
レビューは、昭和ムード歌謡風とか、アイドル風とか、オペラ座の怪人的ミュージカル風とか。パフォーマーとしての中里順子の強みというか興味はここが一番強いようで、時間もかなり長めで、しかもおなかいっぱい。二人のバックダンサーも笑いを取るところも含め魅力的です。よさげな音楽も結構あって、セットリストが欲しいなぁと思いつつも、まあ難しいかな。
スペシャルシークレットゲストが設定されていて、こちらもかなり秘密兵器的な破壊力。
レビューに関して言うと、曲ごとの拍手があったほうが雰囲気にはよくあってるし盛り上がる気がするのだけど、小劇場に慣れたアタシは、そのタイミングがつかめません。いわゆる「拍手待ち」とまではいいませんが、拍手しどころのようなものを入れる工夫が欲しいところ。
恥御殿「恥御殿」
2007.9.30 - 10.9 リトルモア地下
企画・構成 中里順子 / 「東京のラクダ」演出 三谷麻里子
出演 中里順子 中村真季子 大塚秀記 赤澤ムック
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