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2007.10.01

【芝居】「すずらん通り数え歌」回転OZORA

2007.9.30 14:00

10周年を迎えたオゾラの新作。看板役者の一人が抜けたものの細やかに作り上げられた物語は健在。10月1日まで駅前劇場、110分。

古くからの商店街にある小さな花屋。父親なきあと娘と店員、バイトが切り盛りしている。緑の相談をやったり樹木医をめざしたりしているが、なかなか進まない。商店街の店も時代の流れに逆らえず、入れ替わりもあって。家を出ていた兄がリストラにあい、離婚されて居候として戻ってから一ヶ月、秋祭りのころに...

花屋を切り盛りする店長の女を軸に、その兄のリストラ話や商店街のさまざま。想いが届くとは限らないもどかしさを鉢植えを持ち込むさまざまな客を通して丁寧に積み重ねていきます。静かではあるものの、いい話を隅々まで細やかに誠実に。それは彼らが積み上げてきた劇団の姿にも、勝手に重ねてみてしまうアタシです。

確かに全体に確かに地味な仕上がりだということは否めません。特に、今藤洋子が圧倒を感じさせる部分、とくに笑いがからむと孤軍奮闘になってしまっている感じがあって、それに対峙できる役者が居ないように見えてしまいます。それゆえに今までの本公演のような形を望むと抜けた役者の穴は感じます。が、物語も芝居も丁寧なのは間違いないし、ちゃんとした仕上がり。

登場する人物たちは、「いい人ばかり」というのはともすれば薄っぺらと指摘されがちなのですが、あまり問題ではありません。キャバクラ嬢という一種のヒール役を置くことで、花好きばかりになるというアンバランスにも目を配っているのは見事。

報われないとわかっていてもそれを続けていくしかない想いや、それを横で見る兄の心境の変化が印象的。女性の恋心のようなものは少しだけ顔を見せるものの、それは主軸ではない感じ。モツ煮込みなど、伏線に見えてわりとほったらかしなところがあるのも勿体なく感じるのですが、まあ、大きな問題ではありません。

回転OZORA「すずらん通り数え歌」
2007.9.27 - 10.1 駅前劇場
作・演出 村上秀樹
出演 今藤洋子 中村良平
樋山剛一(バジリコ・F・バジオ) 梁島美保(劇団マグナムブラザーズ) 草苅勲 幸田尚恵(アーノルド) 松下由紀 水野千草 大嶋政浩 加藤正洋
中嶋ベン(劇団だるま座)

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