【芝居】「 マシュマロ・ホイップ・パンク・ロック」MCR
2007.10.13
MCRの久しぶりの本公演、客演てんこもりの二本立て。大人の為の「転校生」な風味。14日までザ・ポケット。100分とアナウンスされましたが、満員の客席で10分押しの土曜日昼。
予期しない突然のタイミングで強烈な快感や痛みが襲ってくる謎の症状で医者に診てもらった男。その原因はわからなかったが手遅れの難病を宣告される。が、そのことを彼女や弟に打ち明けることができない。彼女と訪れた喫茶店で男は自分の奇病の原因をつかむ。
心配かけることをよしとしないから大切な人にこそ打ち明けられないというどこかいい話をベースとしながら、下世話なハウトゥものでまことしやかに語られる、快感の男女差の話が貫く話。男は一瞬の頂点のために、女は永く持続する強烈な感覚、というほんとかどうかわからないある種の俗説を「オレがあいつで、あいつがオレで」というフォーマットの中で笑わせる流れに。
女の懐深さや男の自己中な感覚をうまく取り入れて、恋愛の現場を描かせたらさすがのチカラだなあと思うのです。弟と恋人のカップル、二人の劣等感てんこもり女と、クサイ台詞でもさらり云ってしまう男の会話の軽妙さも楽しい。下品さはあるけれど、男女の視点のズレを感じることが多いこのタイプの芝居なのだけど、少なくともアタシにはあまり違和感はない感じで楽しめる一本なのです。
MCR「マシュマロ・ホイップ・パンク・ロック」
2007.10.3 - 10.14 ザ・ポケット
作・演出 ドリル
出演 おがわじゅんや 江見昭嘉 福井喜朗 渡辺裕樹 小野紀亮 櫻井智也 黒岩三佳(あひるなんちゃら) 三瓶大介(ククルカン) 高橋優子 異儀田夏葉 生見司織(本田ライダーズ) 篠本美帆(チーム下剋上)
| 固定リンク
「演劇・芝居」カテゴリの記事
- 【芝居】「アン」やみ・あがりシアター(2021.04.14)
- 【芝居】「岬のマヨイガ」いわてアートサポートセンター・宮古市民文化会館(2021.04.05)
- 【芝居】「帰還不能点」チョコレートケーキ(2021.03.13)
- 【芝居】「リーディングトライアルNo.1」ベイサイド実験室2021(2021.03.01)
- 【芝居】「gaku-GAY-kai 2020 贋作・十二夜」フライングステージ(2021.02.09)
コメント