【イベント】「西原理恵子の『居酒屋煮え煮え』」TOKYO CULTURE CULTURE
2007.8.18 16:00
プロバイダーのニフティが開設したイベントスペース・TCCのこけら落とし3DAYSの2日目。ロフトプラスワン時代もたった2回しか開かれなかった、漫画家・西原理恵子のイベント。20時終了予定は大幅に超えて21時近い時間までの3部構成。
全体は八巻和弘(小学館)、中瀬ゆかり(新潮社)を司会に立てての構成。
- 第一部:西原理恵子×みうらじゅんの画力対決(リア・ディゾン、怪物くん、都庁、NANA、亀田三兄弟)、審判は大槻ケンヂ
- 第二部:鴨志田譲の作詞した曲から始まり、西原理恵子×藤子不二雄(A)のトーク、(二人で魔太郎など描いてみたり)。
- 第三部:関係編集者が順番に上がってきてのトークやら、プレゼント大会(整理番号のくじ引きとか、じゃんけんだが)やら
画力対決というのは盛り上がります。描く過程も含めて、そこにライブで居合わせることの幸せ。「鴨ちゃん」は避けて通れない話題だけど、その想いの唄であっさりと。「知らなくていいんだ/見なくていいんだ/そのために撮るんだ」というカメラマンとしての言葉の重さ。
藤子不二雄(A)はさすがの大御所、あっという間にかっさらっていきます(まわりももりたてるし)。単なる酔っぱらいオヤジではないのは、「怪物くん」をマジックで描く過程をスクリーンにリアルタイムで見せるあたり。当たり前だけど、迷いのない線があのキャラクタを描き出す瞬間は、客席全体が息を呑み、盛り上がるのです。編集者のあたりは漫画に出てくる何人かを見せるあたり。まあ、それはそれとして。
出版社のあれこれが多く出演しているように、小学館の総力をあげて、ぐらいのイキオイ。いわゆるぎょーかいの人も多いのでしょうが、着席させず楽屋近くの場所にはっきり判る形で見えるようにしておくというのはある意味気持ちがいい感じがします。最後のプレゼントでもうっかり賞品を貰いそうになった業界人を「あんたはダメ」とちゃんと仕切るあたり、じつにちゃんとしています。一般の客とそうでない人を分けるというのは、逆に言えば一般の客が入れない領域というのを線引きしているわけで、昨今では珍しいとはおもいますが、実に正しく線引きされています。
ロフトプラスワンに比べると天井も高く、ずいぶんとゆったりとしたスペース。整理番号なら好きなところに座れるかと思うとさにあらず、座席が指定され案内される流れ。流れからするとスイートベイジルに雰囲気もよく似ています。まあ、結果としてはかなり見やすい場所だったので満足ですし、見づらい席にはすべてモニタを配置するなど気を遣っているのはよくわかりますが、文句も来るだろうなぁとおもいつつ、まあ、このイベントに限って云えば仕方ない気もします。ファーストドリンクだけは客が取りに行くというシステムもまあ、確かに必要な措置という気がします。このあとのイベントは、デイリーポータルZを交えつつも、それだけにとどまらない多彩な顔ぶれ。新宿なら夜遅くても大丈夫という気持ちもありますが、電車なら都心からそれほど離れてるわけでもないわけで、ちゃんとまわって、ここで定常的にイベントが開かれて欲しい、と切に願うのです。
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