【芝居】「ドリームダン」散歩道楽プロデュース
2007.7.22 14:00
散歩道楽の川原万季のプロデュース公演。彼女自身の初作演と太田善也の作演の二本立て。約120分、22日夜までアートスペース・プロット。
具合が悪くて寝てる男と姉とその友人。男はバンドをやっているが、それを捨てて沖縄に行きたいと思い、姉は惚れっぽく。「ブランコに行列」(70分)。
崖から飛び降りようとしている女はハッピ姿の男に止められ、何もかもうまくいかない半生を…「朝がくるたび、そう思う」(40分)。
「ブランコ〜」はバンドやら恋やら、少々うだうだな緩い話。置くべき視点が定まらない感じがあって、作家の見ている情景が物語というまでは繋がらない感じでもどかしい。バンドメンバーのギタリストを演じた高田泰介は多分ミュージシャンなのでしょう、味のあるキャラクタ。
「朝が〜」は、さすが手慣れた感じで、40分間が濃密。飛び降りようとする女とそれを止める男、女が出会って来た人々の回想をスピーディーに繋ぎ、とにかく飽きさせません。ある種の小劇場的王道な、「私」をめぐる話なのだけど、手堅い話を濃密な時間に圧縮した面白さがあります。美醜をことさらにネタにし、出落ちに近いキャラクタもてんこ盛り。笑いもあるけれど、オヤジ的な眼福もそれなりにあって番外的な楽しさも。
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