【芝居】「さようなら〜神様の夜(Dプロ)」KAKUTA
2007.7.7 19:00
KAKUTAの連続リーディング公演。CプロDプロ交互上演で15日まで、恵比寿・site。これからご覧になるなら、なるべく真ん中、舞台奥の机を見渡せるように。
死んだ叔父に会う私の「春野」。知り合いになった熊との「草上の昼食」。引っ越しする女、祖母、男「さようなら」。
シリーズの最後になるように、川上弘美の別れに関する二本と、劇団オリジナルの一本(シリーズ全体をつなぐ役割があります)で構成しています。ミニマルな二人・三人の芝居。圧倒的な力の客演陣、とくに麻生美代子、志賀廣太郎はもちろん突き抜けています。
「春野」は朗読の艶と年配然な役者と少し若い女の会話。枯れ具合がいい味を持っています。そこに○×判定のようなコミカルを盛り込む魅力。
「草上〜」は不安なく。初演に比べるとよりピクニックな部分に着目している感じの変化がアタシは好きです。
オリジナルの「さようなら」は、歩く二人の会話を覗き見るような感じのごく短いものを重ねています。
近くに感じていても、二人の間にある溝のいかんともしがたい感が分かつ二人。それゆれの「別れ」の芝居。まるでSFのような無茶さでも最初の一言でさらりと世界に連れ込んでしまうテキストの凄さ。あるいは川上弘美の作品の魅力の一つ、食べ物の描写が実に丁寧に。美しい映像の効果も印象に残ります。
KAKUTAと川上弘美+Friends「さようなら〜神様の夜(Dプロ)」
2007.7.7 - 7.15 ギャラリーSite
読本 川上弘美「神様」 構成・演出 桑原裕子
出演 川本裕之 原扶貴子 桑原裕子 志賀廣太郎 (青年団) 水野美穂 後藤飛鳥 (五反田団) 麻生美代子
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