【芝居】「おやすまなさい」風琴工房
2007.6.16 17:00
CoRich演劇祭グランプリの風琴工房、まるで狙ったかのようなタイミングの小規模企画公演。女優二人で五反田団のテキスト。17日まで駒込のラ・グロット。50分。20人弱の小さな空間は完売しているようです。これからご覧になるならば、中央か上手寄りをオススメ。下手側階段下でも少しだけ芝居があるのと、寝ている芝居が殆どなので。
眠れない一人と眠たい一人の会話。不条理というか。生きていること、死んでいくこと、寝ること、
アタシは未見の五反田団の芝居。女優二人だけの小さな空間。たまたま遅れ気味で入ったら空いていた場所で(喜んで)最前列座布団に座ったあたしです。テキストの強みもさることながら、かなり色っぽさも併せ持つ仕上がりに、途中からは脳内がおかしな具合に喜んでいる、という感じになってしまっているのです。音は音として、見た目は見た目として楽しむのだけれど、テキストは力があるのだけどそれをどうでもよくしてしまうぐらいに、かなり強烈な印象を残します。(五反田団なのに、強烈、というのもおかしな感じですが)
ほぼ一人は下着姿で寝転がったまま、もう一人は眠れない感じでバタバタしたり飛び回ったり。貝を見つけるところから始まって、遺伝子やら酸とアルカリやら、記憶やら中身が違うやら毒やらととめどなく飛びまくる会話。どこか命、というものに繋がる視点を思わせる流れなのです。
「いなくなっても一人が覚えていれば」とか「寂しい、っていう機能」とか印象に残る言葉の断片。ああ、五反田団のオリジナルもみておけば良かったと思うのです。
風琴工房Crossing「おやすまなさい」
2007.6.16 - 6.17 la grotte
作 前田司郎 演出 詩森ろば
出演 松岡洋子 宮嶋美子
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