【芝居】「はなとゆめ」はなとゆめ
2007.6.29 19:30
「女子の性への興味や恥ずかしさ」を掲げた旗揚げ初日。表現したいことはうっすらわかります。7月1日までアートスペースプロット(道案内)。65分。
ほぼ女生徒ばかりの寄宿制の学校。官能小説家を育てるために、いろんな文章を読んだり、宿題で文章を書いてきたりする。ある日、その学校に新しい先生がやってくる。初めてのおとこ教師に..
あっという間に売り切れ、悔しがる小劇場好きたち(あたしだ)。少数とはいえ当日券が出ると聞き、行ってみてなんとか潜り込みました。立ち見も多数、確かに満員の客席。
全体の雰囲気は、むっちりみえっぱりか、野鳩(←実は未見)なのだと思います。脱力系もしくはシュールな色合い。チラシに書かれている要素は全て入っていますが、物語としてはあまり結実してない感じがします。乙女っぽい物語とか雰囲気はわりと好きなアタシ(気持ち悪いねしかし)ですが、ちょっとぴんとこない感じがします。
「性に目覚める直前」のオンナノコたちの無防備さと転がるような笑い声、それに無理矢理「官能小説を書かせる」というシチュエーションを持ってくることで、意味がわからないままに公文式のように繰り返し学習をしているというおかしな状況、が描かれていると思うのです。なんか面白くなりそうな感じなのだけど、それが不完全燃焼に感じるのです。
野鳩という劇団は(なぜか)未見なのですが、佐伯さち子のゆるく見えてちゃんとしたテンションは前半を引っ張っていて、ちょっと野鳩を見てみようかという気になったり。むっちりみえっぱり兼・騒動舎の吉田麻生は、かなり無茶なテンションですが、この空間にはよく合っています。吉原朱美は声でずるいやり方ではありますが、同質に見えてしまう(制服もあるし)中では、これは巧いやり方だとも思います。
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