CoRich演劇祭。
一次通過直前の狂想曲から四ヶ月弱。CoRichi舞台芸術まつり!のグランプリが発表になりました。
グランプリとなった風琴工房の公演は拝見しました。違和感を感じたところもありましたが、アタシは好きなタイプの芝居でした。ほかのニットキャップシアター、スロウライダー、時間堂、ハイバイ、SUPER★GRAPPLERを拝見できました。注目を集める公演を絞ることで、多くの人の目に触れて、感想が集積される、それがパブリシティの効果を生み、劇団が自ら公演情報を登録するという流れができた、という意味で、CoRichにとっても100万円の効果は十分にあったのだと思います。
と同時に、課題も残したと思うのです。
通過団体10団体から、1団体が辞退(KUDAN Project)。次回公演が確定していないというのがその理由なのですが、そもそもそれは参加の条件ではなかったのかと思うのです。通過させる側にはその真偽は審査できませんが、応募する側は公演の予定があるかどうかは判っているはずですし、KUDANほどのユニットならどうにもならないわけはない。それはあまりに誠意の無い行為なのではないかと思うのです。彼らがそんなことをしなければ、一次を通過した他の団体があったのではなかったのかしら。
選ぶ側も、考えなくてはいけない気がします。締め切り時点の劇団紹介ページは数行の文章だけ、というものでも一次に残っていた団体はありました。一次審査(ネット審査)は、審査方法の項に明示されているように、応募時の記入事項や登録・投稿された情報をもとに選ぶことになっていました。いわば企画書を全てオープンにする形一次を公開するという今までにない形の審査方法で、とかく密室審査になりがちな一次ふるい落としを全て公開したと言う意味で、非常に期待していたのです。が、あの時点のあれだけの情報で、となると、やはりそれまでの劇団の実績などがどうしても影響してしまう、という形で少々違和感があったのです。
来年春もフェスティバル開催が決定し、もうひとつ雑誌連動フェスもあるようです。どの時点で何を基準に選ぶか、ということを明示しているのは好感が持てますので、次回以降にはぜひとも期待したい、と思うのです。
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