【芝居】「大自然」カムカムミニキーナ
2007.4.30 13:00
カムカムミニキーナの新作、客演を取りそろえての公演。公演は終了。120分。
山の奥にバスでやってきた男、新任の教師。が校舎も何もなく、School Of Nature(SON)と呼ばれるその学校は、テンションの高い二人の教師とダンプと呼ばれる一人の生徒が居るだけだった。
清水宏と今奈良孝行を軸とするテンションの高いアドリブ風(アドリブではないと推測しますが)の学校の風景と、それから数年後と思われる、その学校を伝説に感じる人々の話は松村武を軸とし、両方を成清正紀演ずる新任教師が結ぶというスタイル。狐のかぶり物がそこかしこに登場し化かされている雰囲気を感じさせます。
高いテンションの方は清水宏節という言葉がぴったりする感じ。あたしがカムカムを見るのは随分久し振りですから、最近の様子はわかりませんが、この部分は、カムカムの色という感じではないと思います。松村さんの軸のほうは、大量の台詞を叙情的に聞かせるスタイルで、アタシの知っているカムカムはこちらの感じに近いのです。どうしてもこのあたりのスタイルは野田秀樹の影響を受け続けている感じがして、音楽も台詞回しもそう感じるのです。野田秀樹戯曲の魅力は高いテンションと叙情性の両立と、それを支える物語なのではないかと個人的には思うのですが、その作演の興味の主体は叙情性の方が勝っている、という印象なのです。
カムカムミニキーナ「大自然」
2007.4.27 - 4.30 吉祥寺シアター
作・演出 松村武
出演 松村武 佐藤恭子 長谷部洋子 田端玲実 中島栄治郎 清水宏 今奈良孝行(エッヘ) 成清正紀(KAKUTA)
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