【芝居】「写楽考」シスカンパニー
2007.4.7 19:00
力強い物語と実力ある役者が強いシスカンパニーの舞台。矢代静一の原作を、鈴木勝秀の演出で初の和もの、という触れ込み。 120分。29日までシアターコクーン。
正体不明の絵師、写楽を語る十返舎と名乗る男の語る物語。売れない絵師たちの長屋。兄弟子の勇助(歌麿)は悩みながらも日々絵の修練に暮れる。 弟弟子の伊之(写楽)はどちらかというと遊びほうけている。年増女に飼われて、赤ん坊を押しつけられ、その末期に居合わせてしまったがために大きく歯車が狂っていく。
役者に何一つ不安がないという安心感。 チケットは安くはないけれどクオリティを保ってくれるのです。 大きな絵を三枚上下させ、舞台奥からと下手側からセットをスピーディーに出し入れする構造。長屋のシーン以外は実にシンプルでほとんど物がない舞台で、研ぎ澄まされたかっこよさがあります。
高橋克美高橋克実が実にいいのです。笑い少なめの舞台の中で、クスリと笑う要所要所の場面を確実にモノにしていて、一本調子になりがちな舞台の緩急がついています。
キムラ緑子の深い業のような色気は狂気をまとっていて、年増女の押しの強さも印象的で気持ちに残ります。
シスカンパニー「写楽考」
2007.4.5 - 4.29 シアターコクーン
作 矢代静一 演出 鈴木勝秀
出演 堤真一 高橋克実 長塚圭史 キムラ緑子 七瀬なつみ 西岡徳馬
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コメント
毎度のつっこみ、失礼いたします。
かっつみーさんは「克実」ですね。「び」ではなく「じつ」で。
私自身がまだ公演を観ていなくてここのチェックが遅れました。
「べつやくメソッド」のグラフで気づいたのですが、こちらに。
投稿: NAH | 2007.04.11 10:03
NAHさま、まいどまいどご指摘感謝ですー。
べつやくメソッド、早速役にたちました←違
投稿: かわひ_ | 2007.04.11 23:18