【芝居】「別れても好きな人」競泳水着
2007.04.21 19:00
早稲田大学の学内劇団の大学内での(たぶん)最終公演は再演作。22日まで早稲田大学新学生会館B203、125分。
夫婦の部屋、妻が置手紙をして出て行く。残された夫、部屋には結婚を控えた妹がなぜか逃げてきて、それを追って婚約者、先生、同級生もやってくる。妹は天性と技巧でモテ技を知っていて、兄は変態気味ではあるけれど、妻のことが好きで。7年前の付き合い始めたころ、とか7年後とか。
前作の結構本格ミステリーからは全く違う、「エロサワ」を標榜する再演作。たしかに下品というよりはあからさまだったり赤裸々だったりするのに、愛情がちゃんと入っていて、それなのにウエットになりすぎず乾いている感じがします。会話のシチュエーション、兄妹の間であまりにあからさまだったり、仕事場でエロな話をしたりとありえないものばかりなのですが、そんなことはどうでもいい気がするのです。
3+1の時間を行き来する構成は、芝居を見慣れていれば大丈夫なのだけど、慣れてないとわけがわからないかもしれません。が、石原都知事の現在と、良純が都知事になった未来や、携帯はあるけど長話はイエデンにかけるとか、時代を意識させるように設定していて、どこの時代かはわかりやすいのです。
愛情の連鎖は、複雑な感じにみせますが、思い続ける気持ちはシンプルなのです。このシンプルな物語を時間を超えながら複雑に見せるのに、訳わからない感じにしないのはたいしたものだなぁと思うのです。
競泳水着「別れても好きな人」
2007.4.18 - 4.22 早稲田大学B203
作・演出 上野友之
出演 細野今日子(カカフカカ企画) 須貝英 山口温(フォセット・コンシェルジュ) 古川侑 森原千佳(ヒラタオフィス) 松村綾乃(本田ライダーズ) 川村紗也 大川翔子 上野友之
| 固定リンク
「演劇・芝居」カテゴリの記事
- 【芝居】「Venus誕生」劇団Venus(2025.06.19)
- 【芝居】「乱鴉傷(らんあのいたみ)」チリアクターズ(2025.06.19)
- 【芝居】「穴熊の戯言は金色の鉄錆」MCR(2025.06.18)
- 【芝居】「ソファー」小松台東(2025.06.10)
- 【芝居】「楽屋〜流れ去るものはやがて懐かしき〜」しがない会社員は週末だけヒロインを夢見る(2025.06.04)
コメント