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2007.04.15

【芝居】「短篇集・不埒」中野劇団

2007.4.15 14:00

京都発の劇団、WebのCMサイトのアニメコントでも知られているらしい劇団の短篇コント集。友人の評判聞いて出掛けたら、当たりという嬉しいパターン。110分。アートボックスホールでの公演は2ステージで終了。

言葉のせいなのかどうなのか、微妙な力の抜け具合(3)とか、徹底したボケ倒し(2)(7)はどこかMONOに近い感じだったり。あるいは助詞助動詞の使い分けを「行く」と言う単語で下ネタに浴びせ倒す(8)も頭良さそうでちょっといいのです。旨く説明できないけど京都という土壌がこれを生むのかなと考えたりもします。

ネタバレかも

秀逸に作り込まれたシチュエーションコメディの(11)。特殊能力という「絶対的に真偽を判定するしくみ」を有無を云わさないように持ち込んだおかげで、医者の夫が帰ってきたことを悟られないように家庭訪問に来る「先生」だということにするとか、言葉づらだけ真実になるように喋るというあたりが実に巧妙で面白いのです。終幕のオチもちょっと洒落ています。

(1)10分ほどのコントを12本。花見で課長の後頭部に当たったボールが大惨事をな闇の中コント「課長のお目玉」。 (2)病院に来た女、ボコッとなったとこが変なんですと訴えるが「骨」。 (3)スーツにサングラス男3人、ちょっと凹んでる男を慰めてる?「同情」。 (4)土下座までして夫婦が頼んでいるのは「嘆願」。 (5)マヨネーズのCM撮影の海辺、会話の内容を任された男二人が膝抱えて座り「海岸」。 (6)マニア向けのおもちゃ売り場に来たサングラス男、プレゼントに着せかえ人形を買おうとするが二種類あると云われ「おもちゃ売り場」。 (7)帰宅途中のタクシー、明日から有給休暇で名産物を食べに行くというが、誰も聞いたことのない地名で誰も聞いたことのない食べ物で「有給休暇」。 (8)国語の教育番組風、助詞・助動詞のまとめ、可能とか受け身とか様態とか否定とか..邪悪な表情で人形が出した例題は「なぜなに?国語」。 (9) RPGのキャラクター風の4人、一人が全員の所持金を使い果たして買ったものに非難集中「知力之兜」。 (10)ストリートでギターの練習してる男のところに男がコードを書いた紙を差し出して「春に走る男の歌」。 (11)妻のところに借金取りがやってきて云うには、連帯保証人になって借金を夫が背負っていて、探しているという。嘘を聞くと激痛が走るという特殊能力を持った借金取りには真実しか云えず「誘拐」。 (12)祭り羽織の人々が大騒ぎしているところに苦情を言いに来た喪服の男「苦情2」。

中野劇団「短編集・不埒」
2007.3.24 - 3.25 アトリエ劇研
2007.4.14 - 4.15 アートボックスホール
作・演出 中野守
出演 加藤祐一 白木ぽん太 三条上ル 唐仁原俊博(喀血劇場) 涼川智恵子(舞夢プロ) 沢大洋 真野絵里 加藤祐一 白木ぽん太 三条上ル 唐仁原俊博(喀血劇場) 涼川智恵子(舞夢プロ) 沢大洋 真野絵里

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