【芝居】「the who's TOMMY」テレビ東京+ニッポン放送+梅田芸術劇場+ぴあ
2007.03.21 17:30
ミュージカルどころかロックオペラですら得意じゃないアタシ、なぜか取ってしまったチケットなのですが、アタシは意外なほど楽しめました。休憩20分を含んで125分。31日まで日生劇場。(実は初体験じゃなかった...)
1940年、戦争の中で生まれた子供、親の犯罪の現場を目撃してしまったトラウマで、見えない・聞こえない・話せなくなってしまった。彼は鏡の向こうに閉じこもり、あちら側ではポップに暮らしているのだが、こちらの現実側ではほとんど何も動かなかった。ある日、ピンボールで圧倒的な高得点をマークし、人気者となって..
イギリスのバンド、"THE WHO" のアルバムがもとにあるのだといいます。洋楽をことごとく避けてしまってきたあたしは、何も知らないまま見ていたのです。世間の評判は決して良くはなく、また客席も満員というわけにはいきません。セリフらしいセリフは殆どなく、アルバムの楽曲を(日本語訳ですが)ほぼそのまま、演奏し歌い続けるのです。おそらく、これは舞台版フォーマットから来る制約された契約なのでしょう。
ミュージカルは殆どダメなアタシですが、これがちゃんと面白いのは音楽の力もさることながら、メタルマクベスでお目見えした、明るく自発光するスクリーンを実に巧く使っているというテクニカルなところもあるでしょう。二面用意して、左右に動かせるようにすることで、扉も部屋も自在に表現できる「デジタル書き割り」を高次元で作り出すのです。映像はCGが中心、状況説明の序盤は可愛い感じの絵柄。閉じこもるTOMMYの内面はポップでビデオドラッグのような印象の強さ。あるいはクレーンを使って画面から飛び出てくるようにするのも印象的。
難点がないわけではありません。チケットが高すぎる気がするのは置いておいても、一幕目の終盤のピンボールが「しょぼい」感じがしてしまうのです。あれをするなら、物量でもの凄い量を客席に打ち出すか、あるいは一つ巨大に作って客席に落とすように圧倒さを作って欲しいと思うのです。
「the who's TOMMY」テレビ東京+ニッポン放送+梅田芸術劇場+ぴあ
2007.3.12 - 3.31 日生劇場
2007.4.20 - 4.26 シアタードラマシティ 音楽 THE WHO 訳詞 湯川れい子 右近健一 演出 いのうえひでのり
出演 中川晃教 高岡早紀 パク・トンハ
右近健一 村木よし子 斉藤レイ 山崎ちか
ソムン・タク
青山航士 石橋裕輔 蝦名孝一 奥山寛 佐々木誠 千葉恵佑 HISATO 森内遼 安田栄徳 飯野めぐみ 一実 高塚恵理子 仲里安也美 中村紗耶 樋ノ内乙澄 望月秀美 若山佐登子 塩野魁土 宮治舞
ROLLY
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