【落語】「ノスケ第19回」喬之助+三之助
2007.3.18 19:00
柳家喬之助と柳家三之助の二人会。20日の喬之助の真打ち昇進を目前にした二ツ目最後の高座にして、ノスケとしての最終回。ゲストは三遊亭天どん。日暮里サニーサイドホール・コンサートサロン(ホテルラングウッド)にて。
税務署に確定申告にやってきたおばさんは実は殺し屋だった「はじめての確定申告殺し屋確定申告(ご指摘感謝)」(天どん)。客が捕まらない駕籠屋の二人がやっとこさ捕まえた客は「蜘蛛駕籠」(三之助)。貧乏長屋と揶揄されてる大家が店子を集めて提案した花見は「長屋の花見」(三之助)。女遊びが過ぎた大工が女房子供と別れてから改心して三年ぶりに子供に出会って「子別れ」(喬之助)。(演目のタイトルは栗ッビングさんを参照させていただきました。聞いただけではタイトルまでは判らないアタシです。)
円丈師匠の弟子という天どんは新作で。円丈師匠がパソコン好きってのが売りだったころがあって、アタシ的には馴染みのある感じ。見付かっちゃいけない商売なのに還付金欲しさに申告に来るっていうワンアイディアが膨らんで楽しい。
「蜘蛛駕籠」は三之助のネタおろしで、妙な客たちのキャラクタ、表情が楽しい。「長屋の花見」は多彩な顔が揃う長屋の住人たちの表情の変化。貧乏ながらぶつぶついいながらでも、盛り上げていこうっていう心意気が小気味いい話でアタシは好きです。
「子別れ」は前もどこかで(といって喬之助を見てるとすればノスケだけだと思うのだけど)拝見した記憶。会の雰囲気とは違うけど、あえて好きな演目を二ツ目最後に、と云いながら始めた人情話。喬之助が演じる子供の無邪気というよりは健気な子供は一歩間違えると嫌みになると思うのだけど、その直前で踏みとどまり、そしてこの健気さの向こうに母親の強い愛情を印象づけられるのです。
喬之助の真打ち直前の効果かどうかはわかりませんが、ホールはまずまず埋まっていて、しかもちゃんと笑いどころを押さえた気持ちのいい客席。ノスケの最終回、という触れ込みだった気もするのですが、7月からはセカンドシーズン、だそうです。(つまり続く)。
ノスケ第19回〜THE LAST GIG
2007.3.18 日暮里サニーホール・コンサートサロン
出演 三遊亭天どん天どん 柳家喬之助 柳家三之助
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コメント
昨日はどもでした。
やっと行けた「ノスケ」、ファーストシーズン最終回、堪能いたしました。
ところで、天どんさんの新作は「はじめての確定申告」だそうでございますよ。
投稿: NAH | 2007.03.19 10:15
NAHさま
ご指摘ありがとうございますー。というか、このタイトルを一体何処で入手したのだろう...
投稿: かわひ_ | 2007.03.24 03:11
>このタイトルを一体何処で入手したのだろう...
えっと、私がどうやって、ってこと?
うんとねー。
関係者さんに直接聞いたの~。
あはは、怖いもの知らずだなぁ、我ながら。
投稿: NAH | 2007.03.24 09:05