【芝居】「キリンの夢/コタツのある風景」桟敷童子
2007.2.18 19:00
短編2本立ての番外企画公演。30分+50分。西新宿成子坂劇場の公演は終了。
部屋で大きなキリンを一心不乱に作り続ける女と尋ねてくる女「キリンの夢」。別れた筈の男や職場の同僚が彼女の部屋にガヤガヤと「コタツのある風景」。
二つの話は直接は関連しないものの、雪の夜、交通事故がからむという点が共通。
「キリン〜」は死んだ幼なじみが毎夜現れる部屋。彼女に許しを乞うためにキリンを作る女の話。シンプルなたったひとつの想いを繰り返し語りかけてくるようなモノローグ的なつくりなのですが、ほぼ全編が高いテンションのまま貫かれていて飽きない感じではあります。大きなキリンの造形が印象に残ります。終幕で首をもたげる動きをするのですが、これを糸で吊って動かすのではなく、首の中に関節を仕込んだような構造で結構凝っています。まさか動くとは思わないので、ちょっとびっくり。
「コタツ〜」は、彼氏の嫌な所を見てしまって別れた女の部屋。コタツのある部屋で、なぜか女の同僚まで鍋をするために集まってきたりするのだけど、ホントは静かに過ごしたかった夜。近くで事故が起きたり、猫屋敷の老女と仲良くなったりといろいろ起こるのだけど、これも猫、コタツ、事故にまつわる女のモノローグ的なところが根幹にある気がします。コタツに潜って出てくると、別の世界がある、という子供の頃のシンプルな想いが結実する終幕は物量作戦ではあるのだけど、ほんの僅かな時間で雪景色に変化させる装置で、印象に残ります。
桟敷童子番外公演vol.4「キリンの夢/コタツのある風景」
2007.2.15 - 2.18 西新宿成子坂劇場
作 サジキドウジ 演出 東憲司
出演 「キリンの夢…罪と罰…」新井結香 中井理恵
「コタツのある風景…変わらない日々…」 山本あさみ 松本しゃこ もりちえ 桑原勝行 川原洋子 鈴木めぐみ
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