【芝居】「正しい街」飛ぶ劇場
2007.2.11 14:00
北九州の劇団、飛ぶ劇場の東京公演。元体育館らしい場所に設えられた特設の舞台でたったの二日間のプレミアム。にしすがも創造舎での公演は終了。135分。
小さな街、神の左手だという御神体をいただき、俗世間からは孤立して暮らしていた。豚が死ぬなどの災いが起きるが預言者は試練なのだという。余所者の女が地図調査だといってやってきて…
中央に横に長い舞台を挟み、向かい合わせの客席で挟む構造。役者たちがその両側で待機する構造。天井が高く解放感のある会場。対して物語は閉塞し続けてきたコミュニティが、ゆっくりと内部から崩壊する様子。結局のところは男女だったり嫉妬だったりという感情を断ち切ることが出来ない姿。
現実のカルトや閉じた国の姿を目の当たりにしているアタシには、物語が描く世界は奇跡が起こるだけ牧歌的にすら感じてしまうというのが素直な感想だったりします。そこの向こうに何が有るのかが見たい気もします。
小さな鳴り物を使って虫の声など、空気を作るのは効果的。なぜか乾いた感じを受ける照明や、終幕で広い空間が闇に沈むかんじは美しく印象的です。
飛ぶ劇場「正しい街」
2006.9.22 - 9.24 北九州芸術劇場 小劇場
2006.10.7 - 10.7 西鉄ホール 2007.2.10 - 2.11 にしすがも創造舎特設劇場
作・演出 泊篤志
出演 有門正太郎 内山ナオミ 寺田剛史 門司智美 藤尾加代子 鵜飼秋子 内田ゆみ 木村健二 権藤昌弘 宗像秀幸 葉山太司 加賀田浩二 大畑佳子 宗真樹子(劇団きらら)
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