【芝居】「法王庁の避妊法」ハイリンド
2007.1.8 15:00
自転車キンクリートの代表作をスタンダードに上演。もしこの演目をご覧になったことがなければ、ぜひ。130分。16日まで「劇」小劇場。
ぶれを許さない、ゆるぎない戯曲っていうのは確かにあるもので、今作はそんな芝居だということは言えます。その上で、それを丁寧にスタンダードに作ることで、値段や劇場の規模といった、クラスを超えるような仕上がりを感じさせます。
自転車キンクリートSTOREでの初演を始め何回か( 1, 2, 3) 見ているアタシにとっては、しかし、戯曲の力があることをなまじ知ってしまっているがために、この舞台でも何回もアタシが流した涙が「ハイリンドの舞台」でなければならないか、というと少し自信がなかったりします。もちろん、ちゃんと作らなければ、些細なことでも台無しになりかねないポイントがいくつもある芝居をちゃんと乗りこなしているのは間違いありません。
大森美紀子がまさかの多産妊婦の役。気丈さと明るさを見せるこの役は云われてみれば納得の。不妊の患者を演じた、はざまみゆきは笑いも涙もとりまぜて、存在感を見せつけます。
ハイリンド「法王庁の避妊法」
2007.1.6 - 1.14 「劇」小劇場
作 飯島早苗 鈴木裕美 演出 春芳
出演 伊原農 枝元萌 多根周作 はざまみゆき
大森美紀子(演劇集団キャラメルボックス) チャン・リーメイ 田中しげ美(愛情爆弾) 黒坂カズシ
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