【芝居】「キケンなニオイはしてたよね」マナマナ
2006.12.2 15:00
女優・西田薫の立ちあげたユニットの旗揚げ。にんじんボーンの宮本勝行の作演は色濃くも、女優だけという特性も楽しい90分。3日までSPACE雑遊。
土浦の古い寺。大晦日に毎年集まる小中高同期の女たち。結婚したりして徐々に減り今年は六人。空洞化は深刻で市内での商売は客が来ないし、文化財の筈の寺を修復することも出来ない。「町おこししよう」と思ってはみていても。
三十代後半の独身女という縦軸を持ちながらも、空洞化した町に居続けること、離れても思い続けることを絶妙に絡ませながら見応えのある仕上がり。
にんじんボーンでも時折見られる茨城弁、持っている悪意より多少過剰な罵倒の言葉、普通とは少し違う感じの笑いのテンポなど、宮本勝行の作演であることを強く意識させられるフォーマット。初めてみるとそのアクの強さにびっくりするかもしれませんが、少なくとも県外のアタシには綻びなく貫き通す茨城弁に慣れると、空気が見えてきます。
にんじんボーンを見慣れた目には逆にそのデッドコピーに序盤こそ感じますが、決してこの形式に慣れた役者ばかりでないこの座組でこの仕上がりは大したものだなあと思うのです。
空洞化した町への思いはあっても動けない人、見てみぬふりする人、諦めているひとを配し、やがてケンカに発展。その仲直りまでもが実は毎年の繰り返しという外枠をするすると組み上げる終盤や今年は違うなにかを見せる終幕が圧巻。巧いなあとホントに思うのです。
マナマナ「キケンなニオイはしてたよね」
2006.11.27 - 12.3 SPACE 雑遊
作・演出 宮本勝行
出演 新井友香(劇団宝船) 森若香織 依田朋子 西田薫 渡辺直美(時々自動)
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