【芝居】「ア・ラ・カルト」青山円形劇場プロデュース
2006.12.3 17:00
12月の風物詩、18年目。いつもと同じ安心感。3日の回では当日券の残りもあったようです。前半でぜひ。休憩10分(夜はワインサービスあり(15日以降は中止になったようです))を含み3時間。26日まで青山円形劇場、そのあと31日まで大阪・ビジネスパーク円形ホール。
一人で訪れた女、苦みリキュールが好きだという彼女は「アンゴスチュラビターズな恋」。長年の恋が成就し結婚した二人は今年も訪れ、前世から結ばれているという話を「今宵二人はスピリチュアル」。クリスマスにディナーに訪れた女と職場の後輩の男、すこし気持ちにズレはあっても「恋は異なもの味なもの」。シャンソン歌手やらブラックミュージックやらラテンやらのいつもの面子に、ゲストはジキル&ハイドに向けた壮大なプレゼンテーションを「Show Time」。ゲストとのトーク「マダムとクリスマス」。DINKSらしい夫婦、悪態つきながらも久し振りに素敵な夜に「タイム・アフター・タイム」。老夫婦の静かな「ラストダンス」。一人で訪れた女だったが、レストランで素敵な時間を過ごせたようで「マンハッタンで乾杯」。
ほとんどの構成は同じ。今年の流れは家族よりも男女にバイアスかかっている感じ。子供が出てこないどころか夫婦か恋人か恋人未満ばかりというのは少し珍しい気もします。石井一孝というミュージカル俳優のサービスの良さ。青山円形劇場程度の空間ならば、簡単に制圧できるような圧倒的な実力と相まって素敵なゲスト。特にジキルとハイドのキャスティングを狙う、というネタは聞き応えがあるのにシタタカに笑わせます。(馬風の「会長への道」(amazon)を一瞬思いだしたけど全く関係ないですね)
ショータイムでの花束贈呈、さすがに時間的に厳しくなってきたと見えて、「フラワーボーイズ」なる二人と手分けして花束をもらうシステムに。直接ペギー・富岡に渡せないとやっぱちょっと寂しい気もします。いい落としどころがあるといいのだけど。
更に残念なことに、夜公演でのワインサービスが、15日以降は有料になっているようです。確かに世の中の流れ、厳しいことを云われてはいますが、何でも禁止するだけ、と言う方向性は果たしていいことなのだろうかと思うのです。そんなこと云ったらあらゆる場所でアルコール禁止しなければいけなくはありませんか?
青山円形劇場プロデュース「ア・ラ・カルト〜役者と音楽家のいるレストラン」
2006.12.1 - 12.26 青山円形劇場
2006.12.29 - 12.31 大阪ビジネスパーク円形ホール
演出 吉澤耕一 構成 白井晃 台本 高泉淳子
出演 高泉淳子 白井晃 陰山泰
+石井一孝(visitor)
中西俊博(violin) クリス・シルバースタイン(bass) 竹中俊二(guitar) 林正樹(piano)
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