【芝居】「クローバー・冬」ククルカン
2006.12.10 19:00
春夏秋冬の四本の芝居を月島を舞台に描くシリーズ企画のラスト。105分。公演は終了。
余命いくばくもない兄、夫の浮気で仲がしっくりいかない妹、三十過ぎても童貞な弟。兄の家で過ごす三人は、それぞれの想いやら交錯したりして。
クレジットされた三人に加えて、ククルカンの役者三人、シリーズを通して写真で参加した写真家も出演しての総決算的なつくり。
互いを心配しあう兄弟たち、いいあらそったりじゃれたり、ふざけあったり。静かに死にゆく兄を見送る感じに見せる前半の構造が続くとおもいきや、妹の妊娠や先行き不安ながら弟の恋のゆくえなど先を見せる方向への流れ。
兄弟というごくプライベートに、その外側の一人との関係。芝居が終わっても、その瞬間を描いていて、その先に何かがある感じがしないのです。企画公演という特性では仕方ないのですが、もっと物語をアタシは欲するのです。
買い物の約束を反故にして浮気する夫のシーンがちょっとどきどき。ぼんやりした物をポケットから出すドラえもんの話はちょっと笑う。今年は「蕎麦つゆをお茶代わりに飲む」というネタを使う劇団がやたらに多いのですが、これははなまるマーケットか何かのネタですか。
ククルカン「クローバー・冬」
2006.12.7 - 12.10 月島 TEMPORARY CONTEMPORARY
作・演出 加東航
出演 三瓶大介 中村真知子 保村大和(藤プロダクション)
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