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2006.12.03

【芝居】「ズビズビ。」M.O.P.

2006.12.2 19:00

M.O.P.の新機軸は、楽屋を舞台にした30分の芝居4本(休憩10分)。前売り完売、当日券販売1時間前に並んでもキャンセル待ち2番というぐらい、いつのまにこんなに。3日まで紀伊國屋ホール。

(1)シェイクスピア劇開演一時間ちょっと前。ベテラン俳優の楽屋、劇評が自分だけ最低評価を受けて機嫌が悪いところに地元新聞の文化面記者が訪れる「ずっと貴方が」。(2)旅回り一座の楽屋、開演2時間前。石松もので呼ばれたのに肝心の看板が逃げ出して。演目を変えることも許されず「ビッグな男」。(3)商業演劇[青猫物語]千秋楽の終演直前。舞監志望のスタッフは仕事ばかりで浮いた話もなく、いい歳。久しぶりに再会した役者とツアー中にいい雰囲気になって「ずいぶんな話」。(4)ジャズ全盛のころ、バンドの楽屋。調子よく楽しくやっていたが、メインを張れる男が単身渡米を決める。歌手の女とは公認の仲だが「ビター・スィート」。

時代も場所もバラバラながら、役者、主宰、スタッフに対するリスペクトを通底。舞台に生きる特殊性はありつつも、

四本を繋げる仕掛けはなかなか洒落れていて素敵です。短編四本オムニバスは新しい試みだといいますが短いゆえに卑怯なキャラを卑怯なまま舞台に乗せることが逆に大胆に出来たり、中堅をメインに据えたり、リズムがあったりと見やすく、向いていると思うのです。

ここ一番の見せ場を作るのが巧い作演、30分ごとにくるいいシーンは。方言に対する深い気持ちもみえます。アタシがすきなのは、三本目ですが、それぞれにちゃんと力がある芝居。どれかは好きな芝居があると思うのです。

劇団M.O.P.「ズビズビ。」
2006.11.17 - 11.19 松下IMPホール
2006.11.18 - 12.3 紀伊國屋ホール
作・演出 マキノノゾミ
出演 
(1) 「ずっと貴方が……」 小市慢太郎 キムラ緑子 奥田達士 神農直隆 永滝元太郎 塩釜明子
(2) 「ビッグな男」 酒井高陽 林英世 木下政治 三上市朗 勝平ともこ 友久航 塩湯真弓 永滝元太郎 塩釜明子 岡村宏懇 権藤昌弘
(3)「ずいぶんな話」 勝平ともこ 岡村宏懇 権藤昌弘 塩湯真弓 三上市朗 木下政治 林英世 友久航 塩釜明子 酒井高陽 小市慢太郎 キムラ緑子
(4)「ビタースイーツ」 キムラ緑子 三上市朗 小市慢太郎 酒井高陽 奥田達士 木下政治 神農直隆 友久航 権藤昌弘 永滝元太郎

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コメント

『青猫物語』は、「マイファーストM.O.P.」で、なつかしかったです。

投稿: あれ | 2006.12.03 22:37

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