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2006.11.05

【芝居】「名前の無い週末」神様プロデュース

2006.11.4 19:00

スピード感あり麗しい役者、演出、テキストの魅力のある劇団の新作。8月の前回公演の同じ日、同じ時間のアザーサイドを描く130分。5日夜までアドリブ小劇場。

突然呼び出された人々、共通点が無いと思われる人々。乾杯をして話し始めた昔話は似か寄っていて。
医院、医者、監察担当。運び込まれた患者が見た…
タウンページで見つけたバイト先の面接は何が採用基準かわからないが採用されて…
事故にあった男を治療した女はロボットの研究をしていて…
久しぶりにあった男と女、暮らしていたが出かけている間に…

週末が来る前の高揚と、週末(とその先)の予定がない不安な気持ちを「終末」の時に思い浮かぶあれこれ、学校や部活や家族などに繋げて行きます。目まぐるしくリズムがいいのは彼らの良さですが、漫画やテレビに由来するネタを細かく作り込んでいくのは、圧倒的に楽しんで作っているという点で強みであると同時に観客が知らなければ弱みになってしまうかもしれません。(大きな問題ではありませんが、たぶん。)

役者が稽古場で作り上げたようなタイミングとテンションが絶妙なバランス。音や照明を合わせたこういう芝居は少し前にはそれこそ溢れていました。第三舞台が休止し、双数が雰囲気を変え、最近ではb-evが休止になった今、このレベルで見られるというのは貴重なのです。若さゆえに作れる芝居ということかもしれません。

試験に出る高橋、というネタがあります。学校、入ってきた先生が授業を始める、高橋という人物についての歴史を教えるのだけど、それは役者の事実を話している、らしいのですが。応用はいくらでも利きそうです。素人の忘年会のネタにはハードルが高いですかそうですか。

「夢の住人たち」が出てくるあたりで物語の世界が勢いをもって収束していきます。 物語や世界は、もっと大きな世界や物語や都合に呑み込まれていくというのは少しアタシを泣かせます。 希望がない終幕だけで終わらせてしまうのは、かの世代たちの世界の見え方なのでしょうか。あたしは一筋の光でも蜘蛛の糸でもほしいかと思ったりするのですが。

神様プロデュース「名前の無い終末-Week End/World's End with No Name」
2006.11.2 - 11.5 アドリブ小劇場
作・演出 森達也
出演 野口雄介 鈴木華菜 神野剛志 仲田真一郎 小松君和 高橋沙織 藤島陸八 猪島涼介(BESIDE) 安達あいら 三村サルーチ 若林さほ 八日市屋美保

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