【芝居】「ウーマンリブ先生」ウーマンリブ
200611141900
宮藤官九郎のユニット、ウーマンリブの新作。130分。19日までサンシャイン劇場。
湯ヶ島温泉の古い旅館。新館とは名ばかりで設備も職員も無茶苦茶。缶詰にされている作家はいわゆるエロ(官能)小説の。書けない作家、女をあちこちに呼んで、夜を過ごそうとしていて。でも明日までに40枚、 書き出しすら全く思いつかない。そこにやってきたもう一人の先生。昔やったのと同じ手口で彼に書かせることに成功するが…
性愛的に下品なつくり。女性ばかりの客席は受けるのです。アタシは勿論好きなわけですが。全く話は違いますが、「鉄人ガンマ」(オフィシャルサイト)に似ている瞬間があったりするのも楽しい。
書けない作家の話は、それこそ山のようにあるので、食傷気味になるかと思うのですが、作家も役者も圧倒的チカラがあると、こんなにも楽しめるのです。
かと思えば、そういう方面の話、男の側の事情も女の側の事情も、あらゆる方向に眼を配る視点が無理なくてんこ盛りなのです。
後半40分ぐらいのところでタイトルが入って後、朝の話は全く想像とは違う着地点。人殺しの贖罪の話、その物語を背負う作家の話。名前がそこにある以上、清濁全てを背負おうとする作家の決意宣言ともとれる終幕はすがすがしく、カッコイイ。
タテヨコ企画「フラミンゴの夢」
2006.11.11 - 11.19 ワンズスタジオ
作・演出 横田修
出演 瓜生和成(東京タンバリン) 坂口候一(81プロデュース) 藤崎成益 工藤治彦 青木亜希子 服部健太郎 舘智子 好宮温太郎 中尾祥絵 青木柳葉魚 佐藤真義 市橋朝子
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コメント
後輩夫婦と一緒に見ました。夫婦だとXXしない云々、という台詞が物議をかもしていました。あそこまで突き抜けて馬鹿な話をしてくれると嬉しいです。前の方(8列目)だったので松尾さん&古田さんの漫才?の時の微妙な表情が楽しめました。TBさせて頂きます。
投稿: どら | 2006.11.20 13:08
どらさま、コメントありがとございます。
ご夫婦と見た、というとその間に挟まれてギロンしたら大変なことになってしまいそうですねぇ。アタシは経験ないのでなんともはや、でございますが。
投稿: かわひ_ | 2006.11.21 01:24