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2006.11.11

【ドラマ】「役者魂」#4

2006.11.7 21:00

なぜか先週はスゴ録が録ってくれなかったので、見損ない。今週は。文句云った癖にみてしまうのですが。役者とか舞台とかをそれこそベース(舞台)にしていますが、これは現実と家族のものがたり。

シェイクスピア俳優の娘、その弟はマネージャの家で暮らしている。弟は俳優の子供ではないが、その親を名乗り出る女(死んだ父親の妻。)が現れ、引き取ると言い出す。物腰柔らかで財産もある、まわりはみんな引き取ってもらう方が幸せだと思うが、俳優は絶対に引き取らせてはならない、と言い切る。

人々の人生は舞台、人は役者なのだというコンセプトなのだというのは前に書いたとおり。タイトルで街に溢れる人々それぞれに「役者魂」と文字が立つのはそれを具現しています。街で出会った人の奇妙な行動を夢想したり想像したりして笑ったり、想いを馳せたりするのはその流れ。

引き取らせてはならない、ならば、家庭裁判所が見に来る家庭で幸せな家族を演じようと思い立つ俳優とか、その俳優がなぜ女の嘘(引き取って東北に連れ帰った後、恨みの子だとして虐待を企てていた)を見抜いたかは、舞台の袖に引っ込んだ(帰りの車に乗って走り出した車の中で)見せた一瞬の表情の変化を見逃さなかったから、だというのです。

舞台俳優が演じることそのものよりも、演じるという技術と客観的に見極められる力があるプロだというリスペクトがあるという点で#2よりはきちんと見られるドラマになっています。芝居好きのあたしとしても、それほど違和感はありません。舞台俳優としてのシーンが一つもないからだとは思いますが、プロフェッショナルという「人」に対しての尊敬がきちんと描かれているからだと思うのです。

あれれ。面白くなってきたか、もしかして。

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