【芝居】「坩堝(るつぼ)」宝船
2006.10.8 15:00
新井友香が率いる劇団、宝船の新作。三鷹市芸術文化センターの次世代劇団ショーケース企画、mitaka nextの二本目。120分。9日まで三鷹市芸術文化センター星のホール。
結婚して長い夫婦、間は冷めていて夫は売れないアイドル歌手を愛人に囲っていた。ある日、妻はスーパーで万引きをして捕まるが、夫は更に家に寄り付かなくなる。万引きGメンの男の夫婦も妻のわがままがつみ重なっていて…
若くも、とりたてて美人でもない冴えない女の恨み節を書かせると、新井友香という作家は巧いのです。「幸せのハードル下げて」というような台詞は巧いなあと思うのです。そんな冴えなさをショーケースのように見せるのは、巧者揃いの役者と相まって楽しめます。
反面、全体の物語はステロタイプな、どこかワイドショー再現ドラマっぽさがあって驚きは少ない気もします。
三鷹市芸術文化センター星のホールは天井も幅も広くて、空間がスカスカになりがちなのですが、本作ではちゃんと空間を埋めている印象があります。前回が駅前劇場だったことを思うと柔軟だなあと思うのです。
劇団宝船第三回公演「坩堝」(Mitaka "Next" Seclection 7th)
2006.10.6 - 10.9 三鷹市芸術文化センター星のホール
作・演出 新井友香
出演 千葉雅子(猫のホテル) 小村裕次郎 小林健一(動物電気) 加藤直美(ベターポーヅ) 辰巳智秋(ブラジル) 加藤雅人(ラブリーヨーヨー) 田中あつこ(バジリコ・F・バジオ) 富所浩一 高木珠里
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