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2006.10.21

【芝居】「My Legendary Girlfriend」smartball

2006.10.20 19:30

刺激の強さはポツドール譲り。観客、特に女性には好みが別れると思います。が、物語はピュアだと、アタシは思うのですが。120分。24日まで王子小劇場。(佐藤佐吉演劇祭、3本目)

荒れ果てたオフィス、女一人、バイトが出勤する。
別の部屋、項垂れる男、エプロン姿の女。
ベッドのある部屋、寝ている女、入ってくる男。

会社の社長や愛人宅、右腕の男のそれぞれの場所。新サイト立ち上げ間近なのだけど...

静かな会話だと思っていると、男と女の会話や愛やセックスや凌辱や。さまざまに刺激的なシーンが続きます。ポツドールはそこの場に絶望を描いてた気がしますが、こちらは、その現場を芝居として(ドキュメントではなく)、しかもかなりファンタジー(男の側の)として、少しリリカルにさえ描くのです。

女性の描き方には否定的な感想が多いとは思います。が、実は場を制圧しているのは女性の側だとアタシは思うのです。三つに分けた舞台それぞれの場に女優を固定し、その場に居る女をプロットした上で第四(登場は最初)の女を(動きまわる)自由電子のように配します。彼女はこの世界の外、混じりあわない存在なのです。上手側でもっとも陵辱されている彼女ですら、男に負ける存在として描かれてはいないと、思うのです。男は動き回ります。女を港に、男を船に例えるのはあまりにもベタだと思いますが、そういう構造になっています。

静かで間の多い芝居故に長すぎる感じを観客に持たせてしまうのは勿体無い。終幕と思わせてまだ続くシーンがいくつもあるのは、意図したものか、無自覚なのかはわかりませんが、これも長く感じさせる原因な気がします。90分ぐらいに絞り込むと、もっと鮮やかに見えてくる気がします。

ベッドには女がいるのに男が大声を上げて泣くシーンがあまりに切ない。
あるいは野球の話を世代の差として描く上に、素朴な恋のあり方に繋げるのは大したものだと思うのです。。 こういう流れで泣かされるとも想像していなかったのです。

smartball「My Legendary Girlfriend」
(佐藤佐吉演劇祭参加作品) 2006.10.20 - 10.24 スペースゼロ
作・演出 名執健太郎
出演 小倉ちひろ アントニオ本多 白神美央 原田優理子 石澤彩美 岩瀬亮 松本慎平 荒木拓 米村亮太朗 (ポツドール)

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コメント

ちょっと気になりますね。
見に行きますありがとうございます。

投稿: クロム舎清水 | 2006.10.21 11:18

クロム舎清水さん:
コメントありがとございました。今回清水さんのところは伺えなかったのですが、smartballは見られましたか?公演直前でしたから大変だったかとは思いつつ。

投稿: かわひ_ | 2006.11.07 00:34

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