【芝居】「いえ、これは実験です」東京ネジ
2006.9.22 14:00 「東京ネジ」の前身、「劇団ネジ」の作品の再演だとか。105分、24日までOFFOFFシアター。
四人の兄弟と若い母親。騒がしく活気ある家。近所のおばさんは再婚しろとお節介焼きだが母親は夫がいつか必ず戻ってくると言ってきかない。ある日、そのおばさんが、緑亀を殖やすための秘密を教えにやってきて…
バタバタと賑やかに始まり、やがて少し異質なファンタジーへ。 想いと現実と妄想が入り交じる感じで、アタシは遊◎機械全自動シアターのような感じを受けました。
そういう意味では、フォーマットも題材も微妙に古い感じはあるのですが、二十代後半の彼女たちの高校生の頃のホンだと聞けば合点もいきます。
茶の間のセットにやけに多い緑。ちゃぶ台の下にはなぜか土がみえていたりしています。物語の要請でもあるのだけれど、日常に見える中で垣間見える綻びにも見えて効果的。
注意深くネタバレを避けて書いたつもりですし、台詞の配分もそうなっています。が、実際のところ結構早い段階で構造は見えてしまう気もします。それでもこの芝居に力があるのは、ネタのサプライズだけで勝負をしていないシタタかさ故、だと思うのです。
はっきり言っていい歳をした役者を相当若い役にしてみたりしますが、それはそれとして結構楽しめます。 父親が居ないということ、母親の手が回らないということの寂しさに起因する幼い想いと、母親自身が信じ続けてきた妄想の結実する終幕が見事。
東京ネジ「いえ、これは実験です。」
2006.9.21 - 9.24 OFF OFFシアター
作 柏木史江 脚色 佐々木なふみ 演出 佐々木香与子
出演 佐々木香与子 佐々木なふみ 佐々木富貴子 宮下舞 小林篤(天才ホテル) 宮嶋美子(風琴工房) 細身慎之介(劇団上田)
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