【芝居】「ココメジ漂中」チコ・ラ・コッペ
2006.9.2 20:00
元P.E.C.T.の松本美香と、山崎ルキノという二人の女優が中心になった、やりたいことやってみるユニットの最初のライブ。関内のカフェレストラン・Lazybonesでの公演は終了。60分。
日本ではないどこかの街、飲食店のオープニングパーティの前日。久し振りに再会した二人の女。一人は店のオーナー、もう一人はオーナーとかつて日本の寿司屋でバイトしていた仲間。このパーティのためにやってきた。互いの近況を報告から、彼女たちのお喋りは止まらない...
二人のだらだらな口語会話の間に、少しコミカルな音楽。音楽のパートは心情吐露をよりストレートにする役割を持たされているようです。かつての寿司屋バイトのあとに働いたデザイン事務所の話とか、今はパン工場で働いているとか、安定しきった同棲男への愚痴とか、あるいは寿司職人との恋破れてこの国に一人で来るザルをえなかったとか、彼からの気持ち悪いプレゼントとか。過去をそれぞれに振り返り、笑い合い、流してしまう会話。さらに、子供の頃の夢に想いを馳せ、これからの自分たち「やってみよう」と踏み出す次の一歩。
カフェレストランでの演目らしく舞台も飲食店。食べながら呑みながらだらだらと見られるのはメリット。(あたしのように目測を誤って早まって呑みすぎてしまうことに注意すれば:-) 口語のだらだらとした会話、どこまで書き込まれたものか、どこまでが役者に任されたものかはわかりませんが、たしかに彼女たちの演じるキャラクタにはよくあってる自然な言葉だと思います。
反面、そのリアルさが仇となって、どこまでこのだらだらが続くかわかりにくく、単調さを感じてしまうところも(いや、酒のせいかもしれないけど)。音楽をはさんでパートを分けるというのは、正しい選択かも知れません。
千秋楽最終回では、タイトルの「ココメジ」に付いての言及がほとんどなく。説明の台詞、どっかで飛んでしまったようで。それはそれで、まあ話の大筋に影響はないわけですが。
チコ・ラ・コッペ1st. Play&Live「ココメジ漂中」
2006.9.1 - 9.2 Lazybones
作・演出 チコ・ラ・コッペ
出演 松本美香 山崎ルキノ 小嶋淳 佐々木覚 佐藤拓道
| 固定リンク
「演劇・芝居」カテゴリの記事
- 【芝居】「獄窓の雪」オフィスリコ(2023.12.04)
- 【芝居】「静流、白むまで行け」かるがも団地(2023.11.25)
- 【芝居】「〜マジカル♡びっくり♧どっきり♢ミステリー♤ツアー〜」麦の会(2023.11.25)
- 【芝居】「未開の議場 2023」萩島商店街青年部(2023.11.19)
- 【芝居】「夜明け前」オフィスリコ(2023.11.19)
コメント