【芝居】「直線」青年団リンク・二騎の会
2006.9.3 18:30
宮森さつきの三人会話劇を演出・多田淳之介の手により五人の役者で。80分、6日までアトリエ春風舎。
マンションの前、偶然らしく出会う男女、招かれ部屋に。地下鉄駅の大きな事件(テロ的な)で死んだ被害者を巡る人だが、実行犯により近い人も混じりつつ。
かつての友人を懐かしむ人々なのだけど、その距離には差があるのです。作家が書いた三人芝居は、その距離感の落差に着目している気がします。皆がてんでバラバラ、信仰やアレコレ、交わらない直線(平行)のベクトル。
それを受けた演出はこの芝居を五人の役者(男1、女2×2)に展開して仕上げたようです。芝居を観た時点ではあたしは、この意図を消化しきれなかったのです。それは初めて拝見した演出家がさまざまな実験をすることが多い、ということを知らなかったからなのですが。日曜夜のトークショーによれば、二人の女性が、まるでコピーのように二人に増えて、感情も記憶も発想も共有している、というルールなのだといいます。なるほど、そういう風に芝居は出来ています。が、これが物語と相乗効果を生んでいるかというと、そこまではいってません。
演出は演出として、さまざまな手法を実験することが必要だと言うことは理解はしているつもりです。結構面白いし。役者の力が十分な青年団ならばこそ、この実験が結果を生みます。が、物語そのものに注目して見て見たいなぁ、とも思うのは、わがままですかね、やっぱり。
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