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2006.09.08

【ドラマ】下北サンデーズ#9(最終回)

2006.9.7 21:00 テレビ朝日系

スズナリ公演も無事に終わり、招聘されたヌーベル演劇祭。わずか1ステージとはいえ、下北沢の頂点となる劇場はサンデーズにとっての夢のステージが手の届くところに。早々に上がった台本は、「下北ソングス」。彼らのセルフポートレイトとなるような、自身の姿を投影した作品だった。
が、劇団をマネージしていた大手プロダクションの意向により、主演となる筈の里中ゆいかは連続テレビドラマに大抜擢。たった一日のステージがその制作発表に重なる。制作のアキコは直談判するが、スズナリ→本多の流れを作ったのは、裏で動いたそのプロダクションの力であることを知り、またゆいか自身のためにもなると思い、主宰と相談の上、里中ゆいかの退団を決める。納得しなかったゆいかだが、「牛乳おじさん」の言葉もあり、メジャーの世界に飛び込んでみることを決める。
主演は元女優のアキコが替わって立つことにし稽古の日々。ゆいかは、ドラマの撮影の日々だが、細切れで演出もろくにつかず、編集でなんとかしようとする監督のやりかたにどうにもなじめない。いよいよ公演の当日。場当たりの途中でアキコが倒れる。実は極度のあがり症でとても舞台に立てる状態ではなくなってしまう。そのピンチを知り、撮影現場での監督のやりかたとの衝突もあって、里中ゆいかはメジャーの道を引き返し、下北沢に走る。

スターになり得る素質のある小劇場女優、が、舞台とドラマの作り方の溝。普通に考えればメジャーの道を走るのが幸福な筈なのに、あえて、ビンボーで冴えない下北沢での生活に戻る姿。ラーメン屋のバンドマンたちと「牛乳おじさん」の過去の確執も、彼女をきっかけに再会する人々。未来が見えるようになったサンデーズという戻る場所のあることの幸せ、そして再び走り出せることの幸せを予感させて、本多劇場での開幕のシーンでドラマは終わります。

小劇場の作り手の現場も、ましてやメジャーなドラマ撮影の現場など知るよしもありません。ドラマの後半で流れていたのは「インディーズ」と「メジャー」というのがあるという世界。この世界を知らないアタシにとっては、そういうカテゴリが歴然とある、なんてのは脳天気にも少々古くさいとすら感じてしまうのだけど、音楽や俳優達の世界にとっては、それは現在のリアルなのでしょう。それがいつまで続くのか、永遠のものなのかはよくわかりませんが。

最終回らしく河原雅彦脚本、堤幸彦演出の組み合わせ。謎のクロマニヨンラーメン、会見日のゆいかの無茶、「踊りながらレインボーブリッジを封鎖する」ネタ、など遊び心も満載。一回分減らしたためか、少々落ち着かないといえばそうだけど、展開はスピーディーで楽しめます。本多劇場といわれているのは、外階段(ケラ+ホンモノの本多さんのシーンね)はホンモノですが、客席はまったく別の劇場(IMAホールか、検索かけてみると)。でも大きさといい、雰囲気は出ています。あんなに椅子よくないけどね。この本多劇場に過去の出演者やあれこれの辻褄を合わせるように作り込んでるような気もします。だからエキストラをほぼ一日拘束したのかと邪推しつつも。

遊び心で押してもよかったんじゃないかと思うのですね。それでもちゃんと面白くなりそうなように、核の部分は普通の若者の青春ドラマなのだから。カルト的でも十分大丈夫じゃないかと、後からなら何とも言えるわけですが。制作を演じた山口紗弥加という女優が実にコミカルも涙もいいのです。NODA MAP「オイル」に出てたそうなんだけど、うーん、記憶が。最後の上戸彩の「未熟」の表情も最後にもってくるだけあってさすがなもんです。あたしは割と満足しています。DVDボックスは10話分でやってほしいけど、多分10話分撮影もしてないんだろうなぁ..

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コメント

山口紗弥加さんは「オイル」で、藤原竜也さんと声だけのラブシーン(激しいやつ)をやってたと思います。アメリカのギャルっぽい衣裳で。きれいな人ですよねー。

投稿: しのぶ | 2006.09.08 10:16

ついこの間は蜷川さん「白夜の女騎士」でワル!をやってました。「オイル」といい激しい感情表現する役に抜擢されてますね。

三宅健くんとの「二万七千光年の旅」が初舞台。いきなり難解な作品で苦労してるように見えましたけど、初日と楽日での成長度合いが素晴らしくて、これからも舞台やって欲しいと思ったので今の彼女が嬉しかったりします。

サンデーズ、録画してあるんだけどラスト2回をまだ観てません。「観なきゃ!」ってモチベーションが高まらなくなっちゃいました。1回短くなっちゃったのはこんな奴が増えたからなんだろうな。

投稿: Joy | 2006.09.09 01:15

しのぶさん、Joyさん、コメントありがとございます。

うーん、ここまで活躍されている方とは。といってもNODA MAPはともかく、蜷川さんのはほとんど見なくなってますからねぇ。階級が違うというか何というか。(^^;)

サンデーズ、少なくとも最終回はそこそこ楽しめると思いますよん。つじつま合わせだけど、中身は濃い感じもしますし。演出・脚本にやっぱり大幅に依存してますね。

投稿: かわひ_ | 2006.09.09 09:41

やはり蜷川演出のエレクトラでクリュソテミスをやっていたのですが、風邪なのか花粉症なのかわかりませんが、鼻水垂らしながら大竹しのぶ相手にセリフをがんがん言っているのが妙に印象深く、もう舞台の人だなぁと思った記憶があります。

投稿: らって | 2006.09.09 11:00

 テレビドラマ『若者のすべて』で、萩原聖人の妹役(全く喋らない自閉症の少女)を絶賛されてたのを覚えてます。私のイメージでは”かわいい系”だったのに、『下北サンデーズ』で見たとき「年取ったなぁ・・・」と思ってしまいました。

投稿: SUN CHILD | 2006.09.09 20:09

何か山口紗弥加の話題が多いですね。私は野田地図の「オイル」で初めて観ましたが、そのとき一番出来が良かった役者だったと記憶しています。蜷川演出の「白夜の女騎士」でも、なかなかの仕上がりでしたよ。

「下北サンデーズ」は観ていないので何とも言えません。

投稿: 六角形 | 2006.09.10 02:23

らってさん、SUN CHILDさん、六角形さん、コメントありがとございます。

ずいぶん活躍されてる方なんですねぇ。オイル、見てる筈なのに記憶が薄いというのは、あの、オイルに限ったことじゃなくて、観た芝居の記憶がすぐにザルのように薄れてしまうのは、あたしの悪いところですはい。
..勿体ない...

投稿: かわひ_ | 2006.09.12 00:15

連休中に録画してた最終回をようやく観て、さっき下北サンデーズとIMAホールでググったらここが出ました。そういえば、昔は本多劇場でやってた芝居を地方公演の後で IMA で一日公演やることが結構ありましたね。加藤健一事務所とか本多で見逃したので、IMAまで見に行ったことありました。最近はあんまりそういう公演がなくなってしまって、大江戸線が通って電車の便がよくなったのに、足を運ぶ機会がなくなってしまいました。

投稿: てつか | 2006.09.19 21:39

てつかさん、コメントありがとございます。わはは、世界は狭いですね>ググったらここ

IMAホールって行ったことないんですよ。大阪のホールじゃないかっ、と思ったのは秘密(それはIMPホール)

投稿: かわひ_ | 2006.09.20 01:26

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上戸 彩(うえと あや、1985年9月14日 - )は、東京・練馬区出身の歌手、女優。オスカープロモーション所属。本名同じ。血液型O型。堀越学園堀越高校中退(当初は休学していたが、多忙により芸能活動との両立が難しくなった為)。 [続きを読む]

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生活していると週のリズムみたいなものがあって それが満たされたいとなんとなく孤独 [続きを読む]

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