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2006.09.01

【ドラマ】下北サンデーズ#8

2006.8.31 21:00 テレビ朝日系

八神が起こした自殺未遂、家族の無関心に腹が立つが、サンデーズを家族と言い切った八神の想いに答えられなかったことに打ちのめされる劇団員たち。公演を中止しようとするが、主宰は八神はそれでは喜ばないといい、改めて新作での公演を強い意志で決める。が、公演まではわずか10日。日常を離れ、里中ゆいかの実家の旅館で合宿しながらの稽古に入る。
主宰が思いついた、「猿の群れから人間に進化していくものたち」の葛藤の芝居は、芝居を離れようとする彼ら自身の姿にも重なっていた。ゆいかの大学の一行と偽って合宿を始めたものの、奇妙な稽古風景でそれはすぐにばれるが、なんとか芝居は完成する。
果たして、すずなり初日。前売り完売の盛況の中、織り込まれた人間ドラマの芝居に客席は絶賛するが、客席で見ていた八神は自分の居る場所はもうここにはないとカーテンコールを待たず席を立つ..が。

今クールのドラマ全体に視聴率は平均すれば低めだとは聞きますが、今シリーズは当初10回の予定が9回へ変更。残りはあと1回。スズナリ、本多と、あり得ないステップアップは、まあそれはそれとして。

「売れていくという進化」は必ずしも幸せばかりではなく、傷つけることもあるという外の世界。天国は遠くにあるワケじゃなくて、戻ってくる場所は、すぐ近くにあったはずのココ。いったんは飛び出していったとしても、戻ってこられる場所があって。そのときに「ただいま」と云ってくれれば、受け入れる側だって素直に喜べるのに。

自殺未遂した劇団員と劇団、芝居なんか認めない実家と娘、売れかけたバンドとその人気ボーカル。猿のコミュニティから進化して独立していく人間、という劇中劇の姿が、この小さなドラマシリーズの中今まで積み重ねて来た登場人物たちの過去や現在に幾重にも重なる醍醐味、いよいよ物語の刈り取りです。

芸能人の姿がかいま見えたり、赤茶毛センセイの謎、牛乳オジサンの過去もより鮮明に。

が、それでもやはり話は一つの収束点に向かって、ただひたすら真っ直ぐに進むために、どうにも遊びに余裕がない感じになっています。いくつもの遊びらしいものはあるんだけど、それよりも主題が気になってしょうがないというか。全体では好きなドラマなんだけどなぁ。劇中劇も臭いっちゃあくさいけど、あたしはキライじゃない。佐々木蔵之介の劇中劇での役はちょっといい。少しふ抜けた上戸綾の笑顔は今回が一番いい気がします。

いよいよご本尊、本多一夫本人まで登場、そういえばナイロン100℃の映像で出たこともありました。なんかね、カッコイイ男なんだ、これが。さすがにスズナリロビーはホンモノかなと思うのだけどどうだろう。 そういえばドラマの方はエキストラを募集...って来週の最終回分を月曜日に撮るってことか..

脚本 三浦有為子+河原雅彦  演出 木村ひさし

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コメント

今回、劇中劇、ちょっとピスタチオを思い出しました。佐々木蔵之介がはまってました。
しかし、そんなに奮ってないのかな、10回で観たかったよ。
スズナリの次が、すぐ本多ですか。
スズナリと、本多じゃ、ギャップがありすぎますよね。

投稿: Buchi | 2006.09.01 01:29

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