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2006.08.03

【芝居】「Zeller Schwarze Katz[論文編]」小指値

2006.8.3 19:00

身体の表現にテキストを載せる魅力に不思議な味。中野や渋谷は見てないアタシですが、楽しめます。8日まで王子小劇場。60分。

トリを飼ってる、エアコンのない部屋、友達が来たり、ゴハン食べたり。

頭で少しビックリしたあと、もしかしたらワケワカラナイ身体表現かと思いかけた所、自動改札、トウモロコシ、坂道のあたりからクスリ、クスリと笑い、徐々に上がるテンション。3人の人物と様々を5人の役者が演じるのですが、最初は戸惑います。まわりの様々が「見えて」からは俄然おもしろくなってきます。

語られている物語は不思議なほど静かで何も起こらない日常の無駄な会話。語り口はチェルフィッチュほど過剰ではなく自然体。周囲を描く身体はピスタチオ的でもあります。何処が似てるかわからないけれど山の手事情社のかんじもどこかに。

動く身体だけに頼らず、セリフを載せているのがダンスが苦手なアタシには魅力です。 中盤の買い物はパワフルだし雰囲気変わって楽しい。ケーキ作りにわくわく。 時間が短いこともあって、実に楽しい時間。

ホウキや扇風機などベタな表現もままありますが好き。首を傾げるようなのもあるけれど、作家にはああ見えてるんだろうなあ。

序盤と最後、鳴き声を繰り返すのは、アタシの感覚では少し長い。しかし、これが日常を繰り返す退屈、って意味なら凄いなあ、と勝手に勘ぐってみたりして。

中野や渋谷での「コミック編」からは役者も作演もずいぶん入れ替わっているようです。そのあたりは、きっと公演期間中に設定されていたトークショーで語られたんだろうなぁ。ちょっと聞きたかったなぁ。(ミーハー)

小指値 「Zeller Schwarze Katz(ツェラーシュバルツカッツ)[論文編]」
2006.8.3 - 8.8 王子小劇場
作 篠田千明  演出 野上絹代  監修 北川陽子
出演 天野史朗 加藤和也 佐藤すずみ 大道寺梨乃 竹田靖 野上絹代 山崎皓司

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