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2006.08.07

【芝居】「Prism Cue」

2006.8.6 19:30

山の手事情社の水寄真弓の企画公演の9本目。中野、カンナでの公演は終了120分。

徐々に出勤してくる店員たち、ヒエラルキが四すくみでオーナーを「追放」。今日集まった四人がぽつりぽつりと(通販、ヨーグルト、床屋、バス停)「おはなし」。トークショー番組、ゲストはSMO(セクシー・マジック・オーケストラ)「へや」。ヘボい芝居、略して「ヘボ劇」(桜坂(宅配便)、粉雪(パン職人)、真夏の果実(バカップル)、やさしい悪魔(ネコババしても)、ディア・ウーマン(ようこそ日本)、ヘッドライト・テールライト(戦い))。名作の超短縮、メーテルリンクの「印象・青い鳥」。テーマパークの中の店の普通の風景に、客に書かせた紙4枚(人に言えない自分の楽しみ=足の爪〜、見たくない映画のタイトル=鼻炎〜、絶対やりたくないこと=ホフク前進ほか、特別な日にしてあげたいこと=裸エプロン)をその場で開いてツジツマを役者が「カフェ・サンダー」。 トークショー番組のその2のゲストは、マユタリン(水寄真弓のギャグ的当たり役)

わりと山の手事情社(系)の達者な役者でやってきた印象のプリズムなのだけど、より若く新しい役者を交えての今回。関係するかわからないけれど客席も少し若くなってたり(オヤジも多数←アタシだ)。

カフェレストランで飲み物片手に気楽にみられる芝居のような断片。PECTが拠点にしていたクラジャに比べたら数分の一の広さで濃密に。前回までよりは、役者の入れ替わりもあるので(胸焼けするほどの)濃密さは減ってるのですが、よくついていってますし、年齢差ゆえに出てくる広がりもあるのです。

作りこまれているし、たぶんアドリブな部分は二つほど(推測)。それなのに全体にライブ感で一杯につくりあげる役者の力。7つのユニットの間で観客も共犯に巻き込んでいくのも役者の力なのです。

「青い鳥」で携帯を開いて暗い舞台に青い光が美しいのです。「鼻炎」の話で嫌な話にしながらもちゃんと行列の理由を作る瞬発力。

夜の公演後の「呑み会」で「ぐっとくるしぐさ」というエキストラもあり、多少不発気味も含めつつ、カジュアルなワークショップのようでもあるのです。

PRISM(水寄真弓企画) 「Prism Cue」
2006.8.4 - 8.6 bar&kitchen kanna
企画・構成 水寄真弓(山の手事情社)
出演 水寄真弓  村上哲也 小林タクシー(ZOKKY)  帯金ゆかり(北京蝶々)

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