【芝居】「ニコラスマクファーソン」Piper
2006.8.22 19:00
Piperの二作めの再演。話も役者も満腹で満足な90分。東京公演千秋楽は満席。残りは月末、大阪で平日2日間。
外交文書の調印の会場、暗殺されそうな大臣を警備する刑事。よりによって昼行灯なパートナーで。
別の場所に呼ばれたのは、殺し屋ふたり、場所はまったく同じ形の。
1999年、「止まれない12人」「大田王#2」と同じ年の11月の初演。(川下大洋 後藤ひろひと 石丸謙二郎 三上市朗 板尾創路 上野みさ ビル・ロビンソン@青山円形)あたし、見てる筈だし部分部分は覚えてる気もするのだけど、そんなことすっかり忘れての観劇。
しっかりと芝居出来る役者ばかりというのは安心感。コンゲーム風味、ちゃんと笑いも格好良さも兼ね備えるのです。遊び心もそこかしこにあるし、きちんと作り込まれているということが、どこを見てもわかります。
「探すと勝てないゲーム」の最初のシーンが実にかっこいい。バリバリに決めては駄目で、腰を低く、飄々とした感じのさじ加減が実に。
平田敦子という女優は飛び道具なところはありますが、さまざまに変わる表情もコミカルも楽しい。三上市朗は声を聞いてるだけで安心。みのすけはこの陣容の中では情けなさがいい。小須田康人は、この力の抜け具合に苦労したようですが、2.2枚目(友人談)に落ち着いたらしく、カッコイイ。六角慎司は、大変すぎる役をこなしてはいますが、だって、これ初演ではたぶん作家・後藤ひろひとがあそびまくる為の役じゃないのか?彼に合わせて書き換えないのは作家の怠慢か、気づかない演出家ゆえか。
ネルケプランニング「ニコラス・マクファーソン」
2006.8.16 - 8.22 紀伊國屋サザンシアター
2006.8.30 - 8.31 松下IMPホール
作 後藤ひろひと 演出 竹下宏太郎
出演 小須田康人 みのすけ(ナイロン100℃) 三上市朗(劇団M.O.P.) 六角慎司 平田敦子 アドゴニー
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コメント
>これ初演ではたぶん作家・後藤ひろひとがあそびまくる為の役じゃないのか?
言われてみればそうですね。そう考えると六角さんは頑張ってましたね。色んな人に見せたくなるお芝居でした。TBさせていただきます。
投稿: ドラ | 2006.08.23 08:57
ドラさん、コメントありがとございます。
自分のデータ整理してたら、初演も見てたことがわかりました(^^;;)
確かに後藤ひろひとさんの役だったようです。そのままの台詞だと厳しいですよねぇ。やっぱり。
投稿: かわひ_ | 2006.08.28 00:37