【芝居】「I KILL 〜イキル〜」少年王者館
2006.8.18 19:30
少年王者館は、強烈に作り込んだリピートが凄いと思いつつも、あたしは苦手な感じが否めなかったのです。名古屋・大阪をへて東京がラストになる安心感も含め、約2時間。今回もリピートはあるものの、回数少なめ、わかりやすい感じ、夕沈ダンスも交えて楽しい。20日までザ・スズナリ。
門の前で立ちすくむ男、自分が誰か、ここが何処かもわからない。両脇の二人が語りかける。蝉の声のうるさい季節、母親や父親、家族の姿が見えたりして...
少年王者館という劇団が凄いことはわかっていても、リピートが不得意でついつい足が遠のいてしまっていたのですが、横浜のリーディングをきっかけに続けて見ています。文法というか、様式がわかると面白くなってきます。
ここに居ない人、居なくなってしまった私についての話。そこら中に偏在する(つまり、ユビキタス、ってことですね)「イチロー」という人について行きつ戻りつしながら語っていくのです。更に映像と音響の凄さ、(いわゆる)キッカケも山盛り、役者たちも照明もきちんと作り込んでいることがよくわかります。タイミングの細かさは、何かでずれてしまうと成立しないぐらい、緻密さと同時に危うさ(というより儚さそう)な感じがします。
挟まれるダンス。子供の三等身のような身体で、トランスからケチャ(見損なった維新派を思い出しつつ)など、リズムに舞台の上に載っている凄い人数の役者がちゃんとハマルのです。普通は生でこういう光景はあるわけがなく、CGかアニメかってぐらいなのですが、ちゃんと完成しているのです。
少年王者館第30回本公演 「I KILL −イキル−」
2006.7.14 - 7.23 名古屋 七ツ寺共同スタジオ
2006.8.1 - 8.6 大阪 精華小学校
2006.8.16 - 8.20 ザ・スズナリ
作・演出 天野天街
出演 虎馬鯨 夕沈 白鴎文子 山本亜手子 丹羽純子 サカエミホ 日与津十子 黒宮万理 雪港 蓮子正和 ひのみもく ☆之 水元汽色 小林夢二 宮村亜理(名古屋のみ) カシワナオミ 井村昂
水谷ノブ 山田マキオ(劇団NANジャガー) 松田泰基(劇団翔航群) 竹内大介 藤沼茂人(千夜二夜) 池田遼
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コメント
黒宮さんきっかけ?
投稿: きいちゃん | 2006.08.21 00:40
きいちゃん:
コメントありがとございます。
ああ、もとの文章だとわけわからないですね。
そうですそうです。
投稿: かわひ_ | 2006.08.25 09:08