【芝居】「古典風、他」横濱ドラマリーディングCプロ
2006.8.26 19:00
このドラマリーディング企画のプロデューサであるshelfの矢野靖人の手によるCプロは、元となるテキストに補助線となるもう一本のテキストを組み合わせたとか。45分、27日まで相鉄本多劇場。
伯爵家の跡継ぎ息子が帰宅した深夜、なくなったペーパーナイフをきっかけに会話をした、雇ったばかりの下女。二人の間の密やかな..
複数のエピソードというよりは点描に近いいくつものシーンを積み重ねていて、アタシには芝居を観ただけでは物語を追うことが少々手こずります。補助線となるテキストもあるようですが、元となる物語を知らずに見たあたしにはまた混乱のもと。原作のweb版を青空文庫で見つけて読んでみれば、これが演出の結果と云うよりは、原作からしてバラバラに なっている話なのだと云うことがわかります。
テキストを読めば読んだでそれぞれのシーンは面白いのだけど、全体で見て、これ、どういうことなんだ、って思ってしまうアタシなので、これが芝居に載ったとしても、少々厳しい。
身体や発声に演出の興味がより重いようで、役者が動いているだけでも「魅せる」という要素は強い気がします。今回の3本の中ではリーディングよりも通常の舞台表現にもっとも近い作りになっていて、これをリーディングという冠を付けて上演するのは、腑に落ちない気もします。反面、そう名乗ることでそれゆえに装置とか衣装とかにあまり無茶に拘らないことを前提としたシンプルな公演に出来るというのはメリットなのかも知れません。
横濱リーディングコレクション#1 太宰治を読む!「古典風、他」
2006.8.25 - 8.27 相鉄本多劇場
作 太宰治 演出 矢野靖人
出演 飯村彩子(shelf) 岡田宗介 (Ort-d.d) 川渕優子(御徒町ファーム) 齊藤頼陽(鳥の劇場) 横山真(遊幻サーカス)
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