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2006.08.25

【ドラマ】下北サンデーズ#7

2006.8.24 21:00 テレビ朝日系

いよいよスズナリ公演の稽古初日。里中ゆいかのおっかけは相変わらず、他の劇団員もそれぞれに忙しい中集まったが、肝心のホンはおろかタイトルすら決まっていなかった。数日間こそは肉練や発声などやって待っていた劇団員たちだったが、それぞれに歩き始めた仕事の道、稽古場に来る人数も減っていった。直前までホンは上がらず、制作は芸能プロダクションの力を借りて、パルコ劇場クラスで上演されるような名作の上演を決めるが...

テレビドラマってのが、回によってここまで作家の影響を綺麗に受けるものだとは思ってませんでした。作家は#3(触れられたくない看板女優の過去)、#4(劇団総がかかりで上京する母を)の二本の組み合わせと同じ。まっすぐな気持ちを描くのだけど、壮大な無駄遊びは控えめ、率直に言えば笑い少なめ。

作家が書けないけど初日は迫るってのは、まあ小劇場の芝居でもよくある題材で、あたしの友人はこれをSMGO(Show Must Go On)モノと呼び習わし、その安易な多さを嘆くのです。でも、小劇場の現場を描くなら避けて通れない話なのは間違いなくて。座付きの作演一本槍でやってきた劇団が他のホンをやることが、「魂を売る」ことになるのか否か、なんてのも小劇場的。

芝居続けてきて30過ぎて、とかこのチャンスには食いついて、ここで食ってかなきゃという普通の感覚の人々と、そこにファミリアを求める一種「甘い」感覚を持つ人々の深いギャップ、想いでやってきた組織が大きく動く時に立ち会った人々にふりかかるのです。

下北沢の町の中のロケの多い回。それぞれがバラバラになってることを象徴するようなバラバラの街角。でも、現実は携帯電話で話す二人が「劇」小劇場(本多グループなのに、双六にのってない劇場)の角の両側にいる、なんてことを見て楽しむのはリアルに通い慣れた町を知ってる楽しみ。パクチーの炊き出し(ケラ+ナイロン役者二人のシーン)やってる神社はどこだろなぁ。いや、知ったからってどうということはないのだけど。

作 三浦有為子+河原雅彦  演出 木村ひさし

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コメント

あー、SMGOは、
 1.初日なのにホンがあがってない
 2.開演直前に主役が失踪した
 3.制作が小屋代を持ち逃げした
等々を、みんな含みますから。

ちなみに、初日は作家が役者に舞台袖で台詞を渡しているという某劇団や、開演直前に役者が装置の床に台詞を書き込んでいるという某劇団では、「1.」のネタはドタバタ喜劇にはなりません。
何も事件の起こらない日常の会話劇になるだろうと予想しています。

投稿: おくむら | 2006.08.25 12:48

おくむらさま:

コメント、というかSMGOの定義、ありがとうございます(^^)
やっぱ彼らにとっての日常ですからね、幕が上がらないってのはせっぱ詰まった恐怖心があるのですよね。でも、それだけじゃ客は面白くないのですよねぇ。ひと味工夫してくれればいいのに...

投稿: かわひ_ | 2006.08.28 00:39

水を差すようなコメントですいません。昨日映画のトークショー(おいしい殺し方)でケラさんが言ってました。10話の予定が9話になったそうです。内容が面白くても視聴率が悪いと・・・。面白そうなのに残念ですね。因みに脚本はあるそうです。取り敢えず撮影してDVDに入れればいいのに。不快だったら削除してください。(既に知っている話であれば2重にすいません)

投稿: ドラ | 2006.08.28 08:26

ドラさん、コメントありがとございます。

貴重な情報ありがとうございます。けっこう面白いのだけど、回によって出来がばらつくので、視聴率には繋がりにくい気もしますね。

投稿: かわひ_ | 2006.08.29 01:00

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