【ドラマ】下北サンデーズ#6
2006.8.17 21:00 テレビ朝日系
週刊誌のグラビアにブルマ姿で載り、カルトな人気が出始めた主人公(里中ゆいか)。 劇団員の劇団内恋愛が揉めそうだったりムズ痒かったり。 そんな日常のなか、制作にかかってきた電話。スズナリ(下北沢小劇場スゴロクの3番目)の平日公演の空きのオファーと、演劇祭へのエントリの誘い。 更に事務所(芸能プロダクション)からのオファーまで。劇団ごと事務所に所属させるという破格。が、脚本のチェックと里中ゆいかを一任することが条件。その交渉風景を見ていたのが、こっそり上京していた里中ゆいかの祖父だった。かつて、売れてしまったがために駄目になってしまった自分の劇団(本多劇場の、こけら落としだった、という設定らしい--ホントはS.57.11.6の唐十郎・秘密の花園..らしい)を悔いる気持ちが、サンデーズを解散させようとする。
祖父、牛乳おじさん、ケラリーノ・サンドロヴィッチなど前の世代の人々の過去の種明かしを徐々に。その対比として若いサンデーズの面々が続けたいと思う強烈な気持ち。
小劇場ってのは誰がやってもいいし、止めさせることは誰にも出来ないのが基本なのだけど、祖父という無茶な設定を持ち出して、「やらせてもらう」場面を演出し、若者達の想いとそれを見守ることを決めた前の世代を見せるのです。売れると云うことと、それゆえに無くしてしまうものがあるという小劇場のある意味ジレンマは次回にも続くのです。
いくら昇り調子だとはいっても、10年のOFF OFFのあと、→駅前→スズナリを数ヶ月で駆け上っていくというのは、小劇場の現場(いや、客だけど。単なる)を知ってる人間にとっては、あり得ない展開なのです。 広告宣伝の広がりで急激に伸びる可能性のある音楽の業界とはそこが違うのです。
それでも、ドラマ全体がTRICK( amazon)的 な嘘くささを持ってるからこれはこれで楽しいし、芝居を見慣れない普通の視聴者にとってはこれぐらいのスピード感の方が生理的なリズムに合ってる気がするのです。
そのうち書こうと思ってたのですが、ドラマに、舞台という現場が出てくることが多い気がするのは気のせいですかね。久し振りにドラマ一杯見てるから、よくわからんのですが。先週の「新・科捜研の女(テレビ朝日系、木曜20時)は黒木瞳・川島なおみ・川島なお美(ご指摘感謝)が率いる劇団のマクベス上演中の殺人(コロンボ風ですね)だったし、今週の「ダンドリ。(フジテレビ系、火曜21時)」では高校演劇部の最後の舞台(かなり、ヘボ目ではありましたが)。ぢ、じゃあ、来週あたりは「結婚できない男(関西テレビ系,火曜22時)」か「PS羅生門(テレビ朝日系、水曜21時)」かですかね。(ないない)
演出 堤泰之 脚本 河原雅彦+西永貴文
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コメント
ドラマに舞台が出てくるのは・・・「新・科捜研の女」の脚本は戸田山雅司で、「ダンドリ」の脚本は横内謙介だからでしょう。たまたまでしょう。
投稿: こまる | 2006.08.18 07:32
第6回観ました。オフィスクレッシェンド(堤さんのジムショ、みたい)が絡んでるから「フォルテッシモ」なんだなー、細かい(笑)、とか思いつつ。
自分がはまってる世界を知人に説明しやすくなってきました。
投稿: あれ | 2006.08.18 22:52
もっと指摘させていただくと、「川島なお美」ですな。
…「科捜研の女」は見てないけど、表記としてね。
投稿: NAH | 2006.08.19 01:24
また7%台に復活したようです。よかったよかった(笑)
投稿: あれ | 2006.08.21 08:21
コメントありがとございます。
こまるさん:
ああ、なるほど、芝居からの人がからんでる、ってことなんですね。
あれさん:
人に説明できるベンチマークができるのはなによりです。(^^;)
NAHさん:
ご指摘感謝です。あー。字面でおかしいと感じつつも、変換結果をそのまま使ってしまう駄目なあたし。
投稿: かわひ_ | 2006.08.25 09:05