【芝居】「山荘の女たち」競泳水着
2006.7.231400
しばらく休止していた競泳水着の主宰・上野友之が「本気で売り出す」と宣言した特別公演。あたしは初見です。90分強。24日まで早稲田どらま館。
スキャンダルに見舞われた会社会長の秘密の別荘。会長の娘、会長の愛人が匿われるために集められた。不安で同行してきた娘の友人と世話をするための秘書の4人の女たち。行く末もわからないまますごす女たちが耳にした大きな音は…
ミステリーに仕立てられた物語。淡々と進み、舞台をつくり事件があり。正直なはなし、あたし自身はミステリーとしての話の出来のよさ云々は、じつのところよくわかりません。説明はされていても彼女を「つき動かす」力が今ひとつ俯に落ちない違和感が残るのです。
が、90分間、誠実で緻密な物語を語ろうとしていることはよくわかるし、笑いに走ることなく飽きずにみつづけさせる力強さがあり、芝居を見た、という満腹感があるのは強みだと思います。
女優4人はびっくりするほど美形揃いで、愛人や秘書といった役の信憑を勝ち取れる感じ。半面、似た感じに見えてメリハリという点では不利なのは贅沢な悩みですが、「会長の好み」って感じはよくでています。結果、弁護士を演じた市岡拓が、登場こそ唐突ながら芝居を締まったものにしています。
当日パンフに因れば今後、ミステリーとラブストーリーの二本立てでやっていくというとのことで、この誠実な語り口でラブストーリーも見てみたいと思うのです。
劇団競泳水着 「山荘の女たち」
2006.7.21 - 7.24 早稲田どらま館
作・演出 上野友之
出演 松村綾乃 山口温 白井小百合 絵崎由花(ZUKI)
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