【芝居】「少女灯」黒色奇譚カナリア派番外
2006.7.2 14:00
黒色奇譚カナリア派初の番外公演にして、初の再演だとか。3日までザムザ阿佐谷。120分。
ケーキ工場の二階でロウソクを袋に詰める女工たち。突然工場の閉鎖と解雇を言い渡されるが、3人の女工だけはそのままの場所に居座っていた。一人は夫が居るが、彼もそそのかされて工場の金庫に手を出して追われ、失明してしまう。目の見えない夫に触ることの出来ない女は、もう一人の女の手を握らせ、声だけかける日々を...
目の見えない男と触ることの出来ない妻、もう一人の女というトライアングルの歪みぐあいが実にいい案配。これをアングラ芝居と呼ぶのはちょっと違う気もするのだけど。どこかにありそうなモチーフなのだけど、そこから女達の情欲(シーンとして色っぽいわけではないのだけど)がにじむのです。
牛水里美、どちらかというと可愛らしい顔立ちだと思うのだけど、体当たりというタイプの芝居とは違う、歪み具合も情欲も背負っていて見応えがあり目が離せません。
黒色奇譚カナリア派番外公演 「少女灯〜改訂版 トドメ懐古趣味〜」
2006.6.29 - 7.3 ザムザ阿佐谷
作・演出 赤澤ムック
出演 伊藤美穂(動物電気) オレノグラフィティ(劇団鹿殺し)
牛水里美 足立雲平 吉冨亜希子 木戸雅美 中里順子 芝原弘
吉川博史 斎藤けあき 山下恵 藤井としもり
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