【芝居】「クローバー・夏」ククルカン
2006.7.16 15:00
ククルカンが一年をかけて、四人の役者をフィーチャーして続ける「クローバー」の二本目・夏編。16日夜まで、月島TEMPORARY CONTEMPORARY(旭倉庫)。
渡された合いカギを手にして訪ねた月島の高層マンションの一室は「あの人」に関係した女たちが同居し、ガラクタのような巨大なオブジェが張り巡らされて居た。
ここに居ない人を想う女性ばかりの同居を描くといえば愛だの喧嘩だのがつきもの、だと思うとさにあらず。過去にはギクシャクしていたことは示されるものの、愛情の関係というばかりではない人々は穏やかで、ほどよく距離を保ち、むしろ楽しんでいる感じすら。女優ばかりで時にカシマシく描かれる、こんなユルい世界があたしは大好きなのです。
「そこに」留まり続けることは、よどんで、腐ってしまう。いつかは離れなければならない場所とわかっていても留まらせてしまうのも居ない彼のせいなのか。
至近で見る原田砂穂のくるくると変わる表情のキュートさ。女優それぞれに見せる表情もあたしは好きなのです。
月島という場所を借景にするような台詞はあるものの、どうしてもこの場所でなければならないという訳でもありません。
ククルカン@project#001 「クローバー・夏」
2006.7.13 - 7.16 テンポラリー・コンテンポラリー
作・演出 加東航
出演 白川直子 太田みち 荻原もみぢ(劇団上田) 原田砂穂(サードステージ) 冨田直美(ONEOR8) 宇田川千珠子 木下珠紀(伊トウ本式)
collaboration with 青山裕企(ユカイハンズ) 袴田長武(ハカマ団) the CRAZY ANGEL COMPANY
| 固定リンク
「演劇・芝居」カテゴリの記事
- 【芝居】「呪いならいいのに」たすいち(2023.02.04)
- 【芝居】「恥ずかしくない人生」艶∞ポリス(2023.02.04)
- 【芝居】「エゴ/エバ」酔ひどれ船(2023.01.28)
- 【芝居】「すずめのなみだだん!」やみ・あがりシアター(2023.01.22)
- 【芝居】「gaku-GAY-kai 2022 贋作・テンペスト」フライングステージ(2023.01.19)
コメント