【芝居】「Ani-Mates」SPARKO
2006.7.21 19:00
物や動物など、不思議な視点の世界観の多いSPARKOの新作は3人の娘と父親の残したモノたちの語る話。100分、23日までギャラリールデコ5。日曜日は予約多く当日券は問い合わせを。
しばらく別れて暮らしていたが、父親の死をキッカケに 小さな部屋に引っ越してきた三姉妹。 父親がやっていた古道具屋の残りの品々をネットショップで売り、全てを売り切ったとき…
物語の結実は終幕間際のワン・アイデアなのだと思います。マトリョーシカをモチーフとした結末は美しく。
が、全体を通して見ると、ありえない物語世界に取り込む強引さに欠ける気がします。役者の特性やテキストの細やかさ、あるいは(役者に対しての)演出の緻密さがあれば、世界が作れる骨格だと思うのです。
問題点は、「モノが語る」ように見えないことなのです。役者が居ないあいだのモノ同士の会話には照明でガイドはつきますが、そういう問題ではなく。かといって、どうすればいいかの解決策も思いつかないのですが。 中盤に何回か描かれる父親の姿はコミカルで緩急の変節点となり少し面白いのです。客席も沸く感じで楽しい。
SPARKO/05 「Ani-Mates」
2006.7.19 - 7.23 ギャラリールデコ5
作・演出 高羽泰雄
出演 小関ゆかり 高園陽子 佐藤陽子
新倉壮一郎(くねくねし) 滝口聡司 古賀裕之 北村耕治 ミワ(ミスゴブリン) 小原康二(アコカ) 伊藤美穂(動物電気) 石井進(ラ・サプリメント・ビバ) 入山宏一(絶対王様) 畔上千春(ボーダビッチ) 青空夢雄(ヨンスター) ぽんかすぴかお(ヨンスター) 正木鋼志(アコカ、ミスゴブリン) 土谷朋子 渡辺靖文(フロッタージュ) 江実なつこ(桃色バンビ) 大室光来(ボーダビッチ) 和田好美 加治木均(絶対王様) 真下かおる(くねくねし) 小原康二(アコカ) カサギマナブ(ミスゴブリン) 高羽泰雄 サノアヅサ
| 固定リンク
「演劇・芝居」カテゴリの記事
- 【芝居】「三ノ輪の三姉妹」かるがも団地(2024.10.10)
- 【芝居】「ハッピーターン」劇団チリ(2024.09.29)
- 【芝居】「昼だけど前夜祭」劇団チリ(2024.09.16)
- 【芝居】「朝日のような夕日をつれて 2024」サードステージ(2024.09.08)
- 【芝居】「雑種 小夜の月」あやめ十八番(2024.09.01)
コメント