【芝居】「乞局」乞局
200606101800
10回目公演になる乞局、旗揚げ再演。ゲルさ控えめながら、薄気味悪さはあって。100分。11日まで王子小劇場。
商店街の薄暗い喫茶店。店主の妻は病気で記憶が一日しかもたない。ノートの記録は分厚くなっている。話を聞いてもらって、そのまま忘れてもらおうと思う人々が集まってきて…。
映画でよくある、といえば確かにそうなんだけど、どっちが先かと言えば多分こっちではないかと思うのだけどどっちだろう。これを旗揚げでみたらきっと衝撃だろうなあと思う設定の面白さ。
前半では超口語体と云われるチェル的文体。自然だし表現の凄さを感じながらも、物語が好きなあたしはもっと先を見せてくれとジリジリとしてしまうのです。
後半に入り狂い始める世界が凄いのです。各々のプライバシーに踏み込みすぎる世界を露悪に見せるのです。日常に隣り合わせの狂気を、もしかしたら自分も持ってるんじゃないかと思って、気持ち悪くなってぐったり疲れるのですが。でも見ちゃうのです。
乞局第10回公演 「乞局」
2006.6.7 - 6.11 王子小劇場
作・演出 下西啓正
出演 秋吉孝倫 佐野陽一 下西啓正 武田力(エメルパス) 三橋良平 渡辺祐也(クロカミショウネン18) 五十嵐操 石井汐 伊東沙保(ひょっとこ乱舞) 酒井純 更紗 鈴木亨 古川祐子
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