【芝居】「ニャ次郎の恋(散歩キャッツ)」散歩道楽
2006.5.16 19:30
散歩道楽の初期作品の再演ばかりをさまざまにバリエーションしながら7ヶ月連続で行う、「再演の祭典・サンポジウム」の一つめ。「散歩」と「雑種」という完全ダブルキャストで。80分。21日まで神楽坂die prazte
少し大きな家の玄関前、雨の日。まだ若くして亡くなった長男の葬儀の受付。妻や兄弟、親戚などが集う通夜。その横でおよそ場違いな格好でいる若者は頼まれてビラを描いている。死んだものの悪口は云わない方がいいけれども、親戚や兄弟からすら出る恨み節。あまりに奔放に生きていたよう。そこに見慣れない女がやってきて...
(微妙にネタバレかも)
テキストが目指していたのは、恨みはあれど行く人を思いやるあれこれだと思うのです。いたずら書きへの怒りにせよ、妻の想いにせよ、謎解きのようなあれこれにせよ、長女の夫の思いにせよ。初日ゆえの固さがまだあって、この緊張と弛緩が少なめで、少し勿体ない感じがするのです。これは徐々に出来ていくのだろうとも。
die pratzeでいい装置というのは作りにくいのですが、砂利や屋根など、綺麗でいい雰囲気に仕上がっています。
散歩道楽の魅力は、あたしには微妙に力の抜けた女優陣にあるかと思うのです(またかい)。川原安紀子の半分の笑みからの怒り、藤本樹子の耐える妻、川原万季の不思議ちゃんてのも楽しい。客演だけどヒザイミズキの冷静さも魅力。
散歩道楽"サンポジウム"5月公演 「にゃ次郎の恋」(散歩キャッツ版)
2006.5.16 - 5.21 神楽坂 die prazte
作 太田善也 演出 橋場ふみえ
出演 いしいせつこ 谷中田善規 川原安紀子 藤本樹子 川原万季 竹原千恵 飯沼由和 キムユス
ヒザイミズキ(あさかめ) 佐藤幾優(boku-makuhari) 入倉渉通 本野春夫 大塚昭広
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