【芝居】「忠臣蔵」文学座
2006.5.20 13:30
平田オリザの爆笑編・忠臣蔵を文学座が昨年上演したものの再演。青年団との交流企画とは云いますが、文学座オンリーでしょう、これは。オリジナルに近く楽しめますが。47分、21日までアゴラ劇場。
松の廊下の人情沙汰と殿様の切腹を早馬で聞いた家臣たち。明日からの自分の身の振り方をどうしようと、頭寄せあって相談したり。
組織の日本人的な同意形成の現場を面白おかしく切り込みながら、その特異性をあぶりだす人気シリーズ。 最近は青年団若手のOL編や修学旅行編などのバリエーションが有名ですが、今作は浴衣姿とはいえ侍たちの姿のオリジナルに近そうな版。とはいえ、新国立劇場版がずっと作りこまれたセットと裃姿の固い作りだったのに比べるとずっとカジュアルで下町版。 台詞をそんなに変えないのがこのシリーズの持ち味であって、それは継承されています。
芝居そのものとは関係ありませんが、このシリーズにおける文学座の立ち位置がよくわかりません。本作は劇場とオリザ戯曲を使ってる以外には交流らしき形跡はなく、当日パンフでは上から目線がぷんぷんしておりますし、文学座webではこのシリーズへの言及は一言もありません。青年団からの片想いじゃなければいいのですが。
文学座 「忠臣蔵」
2006.5.16 - 5.21 こまばアゴラ劇場
作 平田オリザ 演出 戌井市郎
出演 中村彰男 横山祥二 吉野正弘 岸槌隆至 岡本正巳 高瀬哲朗 外山誠二
| 固定リンク
「演劇・芝居」カテゴリの記事
- 【芝居】「今はやることじゃない」箱庭円舞曲(2021.01.11)
- 【芝居】「オレステスとピュラデス」KAAT神奈川芸術劇場(2021.01.10)
- 【芝居】「みてみぬふり」北口改札(2020.12.30)
- 【芝居】「プライベートジョーク」パラドックス定数(2020.12.29)
- 【芝居】「完全な密室」やみ・あがりシアター(2020.12.12)
コメント