【芝居】「エクスカリバー零式」神様プロデュース
2006.5.1 19:00
溢れるほど盛りだくさんの物語、スピーディーな演出が魅力の神様プロデュースの2年ぶり再演。思えばエンタメ系の若手は結構珍しいのです。公演は終了。千秋楽は満員でした。
ままごとのように物語を紡ぎ始める姉妹。町をつくり、住人をつくり。町に学者がやって来た、神話の隙間を埋めるために。住人それぞれ話も始まる。人里離れた神社で、姉は学者に連れ去られる。物語の世界に。
当日パンフで作家は「物語を消費するばかりの業界に腹を立てている」といいます。細切れの断片をこれだけ入れて普通よりも物語を消費してる彼ら自身、はまあ横に置くとして、これだけの断片を基本的に物語の最小単位である二人の対話によってひたすら石を敷きつめるように(消費ではなく)紡いでいくのです。
あとから思えば「そこまで云わなくても」とも思いますが、物語を消費し続ける観客に向けられた刃は、その瞬間、たしかにどきりとします。
役者それぞれに個性があって、印象に残ります。語り手二人が、他の役者を人形に見たてて動かしながら作った話、自律した役者がもう一度演じるシーンが結構好き。
神様プロデュース 「エクスカリバー零式」
2006.4.28 - 5.1 王子小劇場
作・演出 森達也
出演 野口雄介 鈴木華菜 神野剛志 仲田真一郎 山崎智一 小松君和 高橋沙織 塩田良平 谷口恵美 山田智子 安達あいら 猪島涼介(BESIDE) 東島淳一郎(べっちん)
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