【芝居】「夜の花嫁」ミナモザ
2006.3.31 19:30
ミナモザの新作。主役の圧倒的なセリフ量と終幕10分で圧巻に見える世界の深さ。4日まで、サンモールスタジオ。
暗闇の中、妹を捜して大声で騒ぐ女。が、そこに居たのは革命を夢見る若者たち。彼らは雪山の行軍をしていたのに気がついたら、海辺の別荘のようなこの家に居たのだという。言葉少なな彼らと話したい気持ち一杯で騒ぐ姉。妹は耳が聞こえないようだ。
何はともあれ、主役の姉を演じたサチコ(白石幸子改め) の洪水のようなセリフ量が圧巻。対照的な妹は聞こえないという役。二人でひとつだと思って信じてきた二人なのに、二人は別個の人格であるという当然なことに気づいてしまう気持ちの震え。、この二人の関係の深さが広がる終盤10分に、あたしは思わず泣いてしまうのです。
物語の中央で据えるのは革命家たちの会話。表情が少ない役どころということもあり、多少の平板を感じたりもします。こちらもかっちり物語を見せるのです。チラシ裏にあったストーリーとは芝居の筋はまったく異なっています。もとのアイディアから作られた感じを、革命家たちの会話に感じるのです。
ミナモザ 「夜の花嫁」
2006.3.31 - 4.4 サンモールスタジオ
作・演出 瀬戸山美咲
出演 サチコ 木村桐子 浮城寿子 川島早貴 坂田直貴 佐藤皓
花村宗冶(かやくごはん) 松下貞治(10x50KINGDOM)
| 固定リンク
「演劇・芝居」カテゴリの記事
- R/【FORKER】遊気舎(1999.04.24)
- 【芝居】「gaku-GAY-kai 2024 贋作・桜の園」フライングステージ(2025.01.12)
- 【芝居】「ケレン・ヘラー」くによし組(2025.01.11)
- 【芝居】「幻の壁」螺旋階段(2025.01.11)
- 【芝居】「おわるのをまっている」贅沢貧乏(2025.01.05)
コメント