【芝居】「巨獣」リリーエアライン
2006.4.8 14:00
元・惑星ピスタチオの女優、遠坂百合子のプロデュースユニットの2作目にして東京初公演。105分。9日まで王子小劇場。土曜昼はほぼ満員。
宝を求めて未踏の海域に踏み込んだ海賊船は嵐の中巨大な獣に出会う。船長は命を落としたが他の乗組員を乗せ、巨獣が潜むままさ迷い続ける。
あり得ない災難を設定し、その中で人物それぞれの過去と関係を描く西田シャトナー節。年齢もそこそこ行ったベテランの域の役者たちが汗みどろに飛び回るの芝居の無茶さ加減はたいしたもの
反面、少なくともあたしの見た土曜昼は役者の声のバランスも通りも悪く、ただでさえ馴染みのない架空の固有名詞が頻出する本作においては、相当に厳しく感じたのも事実で、中劇場クラスでも出来る役者たちなのにどうしてしまったのだろうと感じるのです。
キャラメルボックスのPodCastingサービス(2006.4.10版)で中村恵子が語る客演での様子を聞く限りは、あまりに真面目に演劇にぶつかり、悩んでいたであろう姿は思い浮かびます。これほどのベテランですら悩むのだから芝居は難しい。本作に関して云うともっと肩の力が抜けても、と思わないこともないのですが、というのはお気楽な観客の戯言。
リリーエアライン 「巨獣」
2006.3.28 - 3.30 梅田HEP HALL
2006.4.6 - 4.9 王子小劇場
作・演出 西田シャトナー
出演 遠坂百合子 中村恵子(演劇集団キャラメルボックス) 佐久間京子 平林之英(劇団☆世界一団) 北村守(スクエア)
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