【芝居】「ふたりいる景色」五反田団
2006.3.4 15:30
ぱっとしないどちらかというと貧乏くさい日常から、うつつの中に浮かびあがる想いは彼らの得意技な新作90分。13日までアゴラ劇場。
万年床の布団ふたつ、散乱する撮影済みフィルム。外にまったく出ない男、同居し生活を支える女。男は胡麻だけを食べ続け、即身仏になるのだという。女や友人たちの忠告も頑として聞かず…
コミカルといえばコミカルな序盤。しかし終盤にかけて、どこか夢を観てるような、うつつな空気になっていきます。五反田団の得意なバリエーションの一つであり、磐石、という言葉が浮かびます。 独りになりたい、と思い、実行する男に見えていない「二人でいることの意味」を丁寧に丁寧に描くうち「二人でいていい理由」に着地していくところは好きなのですが、あまりもあっさり。実は買いこんだ戯曲で気付いたあたしはあまりに迂濶ではありました。
気恥ずかしいほどの直球な恋心。五反田団では友人や家族の想いはあっても、恋人というのは珍しい設定な気もします。
五反田団「ふたりいる景色」
2006.3.3 - 3.13 こまばアゴラ劇場
作・演出 前田司郎
出演 金替康博(MONO) 後藤飛鳥(五反田団) 立蔵葉子(青年団) 望月志津子(五反田団)
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